名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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06/12/30 - の記事

本日の名台詞

「本を閉じれば、物語は終わってしまうのかしら? いいえ! それはあまりにも味気ない読み方だわ。あらゆる物語は、わたしたちの想像の中で無限に続いてゆくし、登場人物たちも生き続けるのよ。
わたしたちは、その物語を、明るい光に満ちたものにすることもできるし、哀しく切ないものにすることもできる。だから”文学少女”であるわたしは、彼らの未来が素晴らしいものであると想像するわ!」


タイトル:“文学少女”と繋がれた愚者(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?
キャラ :天野遠子 (280 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

文学少女シリーズはおすすめです。
物語をむしゃむしゃ食べて、恍惚とその味を語る妖怪(らしい)遠子先輩が、非常にいい味を出してますね。
しつこいようですが、図書館に置いたり女の子にも安心してすすめられる良作。詳細は画像クリックで~。

さて、台詞解説。
演劇で、某文学作品を演じることに絡んで、登場人物の一大事とリンクして語られています。ポジティブに! あーこういうところ、ほんとに遠子先輩はすごいなあ。

けんぷファー 2 (2)

タイトル:けんぷファー 2 (2)(小説:MF文庫J)
作者  :つきじとしひこ:築地俊彦
絵師  :せんむ
デザイン:?
編集  :?

普通の高校生男子である、瀬能ナツル。なぜだか「ケンプファー」という女の子に変身して戦う謎のものに選ばれてしまい、激動の日々が幕を開ける……という話。
いわゆるひとつのTS(性転換)ものです。
変身がまだ自力で制御できないので、変に女性に変身してしまいパニックになったり、片思い中の憧れの・沙倉さんには女性の姿の方を好きになられたり、しまいには女ナツルは、男ナツルに気があると思われたりどんどん変身による二重生活で泥沼に陥っていくのが非常に楽しいです。
コメディとしてはなかなかおすすめ~。

本日の名台詞

「な、なんておぞましい……!」
「メイド服のスカートの丈がミニ……それはすなわち……『フレンチメイド服』、と呼ばれる醜悪な衣装、いえ、衣装と呼ぶも憚られる悪魔の生皮……!」
「サタニストの司祭が被る山羊の東部のマスクや珍走団のたわけた特攻服にも等しい、愚劣で醜悪でグロテスクで薄汚い姿! 機能美の欠片もなく、羞恥心の欠片もなく、奉仕者としての誇りもなく、あまつさえメイドが本来備えているべき知性など微塵も感じられず! ただ他人に媚びを売ることだけを追求した破廉恥な装束! あんなものはメイドではなくただの娼婦です! いえ、比べるだけ娼婦に失礼というもの! 職業に貴賤はありませんがフレンチメイドだけは別です。あれはもはや人ですらない! 人類の生み出した最悪の害悪と言っても過言ではないでしょう!」


タイトル:ソラにウサギがのぼるころ 3 (3)(小説:MF文庫J)
作者  :ひらさかよみ:平坂読
絵師  :湊ヒロム
デザイン:?
編集  :?
キャラ :シズ (22 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

えー。今から大掃除なので、web更新はたぶん夜しかできません。
ので、今日はたぶん台詞を2つ出すことになりそうですが、とりあえず日中はこちらをどうぞ。

ごくごく個人的なこだわりとして、ゴシックメイドは王者の風よ!というものがありまして。
ただそれだけですええ。いやまあ別に滅びよ!とまでは思っていませんけど(笑)

なお、この台詞は謎のメイド・シズさんの拘りの叫び。ほんとは後半部分も載せようと思ったけど、それやると今の2倍以上の分量になってしまうので、さすがに長すぎると思ってやめました。