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06/04/29 - の記事

本日の名台詞

「おなかすいた〜、なんか書いて〜、書いて〜」


タイトル:“文学少女”と死にたがりの道化(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:たかはし:高橋秀宜
編集  :荒川友希子
キャラ :天野遠子 (13 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

”文学少女”と死にたがりの道化は、既に上で紹介済み。
ちょっとあたたかくそして切ない物語。物語的にはよくあるタイプの話のはずなんですが……文学部部長の遠子先輩の、物語を「食べてしまう」設定が入るだけでイメージがずいぶん違います。かなり好き。

それでは本日の台詞解説。
普通お腹が空いたら「なんか食べたい」とか「なんか作って」のはずですが、この作品では違うのです。それをもっとも端的に表しているイイ台詞として引っ張ってみました

“文学少女”と死にたがりの道化

タイトル:“文学少女”と死にたがりの道化(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:たかはし:高橋秀宜
編集  :荒川友希子

これはなかなかおもしろかった!
最初はてっきりコメディかと思っていたらとんでもなかった。むしろミステリ……というかサスペンス調です。
物語を文字通り「食べてしまう」”文学少女”な文芸部の先輩と、今は平凡極まる生活を送る男子文芸部員・井上心葉。
この二人がとある生徒から持ち込まれた「恋を叶えて欲しい」依頼を引き受けることで、ある事件の渦中に立たされることに……。
あまり説明しすぎるとネタバレになるので難しいところですが、太宰治の「人間失格」を読んでおいた方がより楽しめる、とだけ言っておきます。