名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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10/10/06 - の記事

本日の名台詞

「わたしはずっと……、それは……わたしだけでどうにかしなきゃならないことなんだって思ってた……
それにわたしが失敗したことなんだから、尚更わたしだけでってなって……。だけど……今こんな大変な状態で……そんなところにわたしの問題が重なって……それで……だから……」
「伊織ちゃん、もっとシンプルでいいんだよ」
「そうよ伊織。伊織はたった一言、言うだけでいいんだから」

「………………助けて……くれますか」


タイトル:ココロコネクト カコランダム(小説:ファミ通文庫)
作者  :あんださだなつ:庵田定夏
絵師  :白身魚
デザイン:?
編集  :?
キャラ :永瀬伊織 (273 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ココロコネクト第3巻での現象は幼児退行。それで例によって5人の間はぎくしゃくと……。

それでは台詞解説。
もともと永瀬は一人で抱え込むところがあり、過去にもやはり自分だけで抱え込んだ結果失敗したことがあります。しかし今回は、一人で突っ走る行為について稲葉に叱責され仲間に本音を打ち明けるのでした。

ココロコネクト カコランダム

タイトル:ココロコネクト カコランダム(小説:ファミ通文庫)
作者  :あんださだなつ:庵田定夏
絵師  :白身魚
デザイン:?
編集  :?

「フウセンカズラ」なる謎の存在に目をつけられ、文研部員5人に起こる数々のありえない現象に5人が悪戦苦闘しながらも立ち向かう青春小説。
1巻では人格の入れ替わり現象でしたが、2巻以降も別の現象を設定することで継続して、理不尽な現象が『自分を見つめ直す』きっかけとなるというおもしろい構図になっています。

今回起こるのは、時間退行現象。自分が突然過去の10歳や14歳の自分になってしまったら?
うーん、実に仕掛けが上手いですね。やっぱりおすすめ。