名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

ぽとり。雪国の手にボタンが落ちる。
もともと開きやすかったらしい彼女のブラウスは、それであっというまに隙間を広げた。
(――深い)
深遠すぎる谷間だ。
菱形にあいた、彼女のブラウスの合わせ。広いところでも、隙間は幅四センチほどだ。しかし、今さっき思い切り揉んで触って押し上げてしまった胸の谷間が、あまりに、あまりに無視できぬ深さで峡谷を作っている。
いったい何センチあるんだ。あの奥にはなにが? 全体像はどうなる? だめだ。考えるな雪国。感じるんだ。いやそれはもっとだめだ。


タイトル:SH@PPLE 1(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :たけおかはづき:竹岡葉月
絵師  :よう太
デザイン:?
編集  :?
キャラ :? (64 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

すいません今日のは台詞じゃなくて地の文です。

双子の男女入れ替わりラブコメにして、直球の青春ものであり、同時に百合……といっても、入れ替わりが絡むので単純な百合でもないんですが……とか、逆に腐的妄想とか、一応は男である雪国視点が中心ですが、女の舞姫視点もあるのでとにかく盛りだくさん。表紙だけ見ると萌え系ですが、幅広くおすすめしたいラブコメです。

それでは台詞ならぬ地の文解説。
本来は入れ替わっている舞姫のライバル的存在を、ブラウスのボタン付けで無意識に籠絡中の雪国。でも、当然異性なわけで胸の大きさにくらくらと……。