名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「舐めるな外道」
「鬼。どの口がこのわたくしを家来だなどと抜かした」
「このわたくしを誰だと心得ている! 我ら神殺しが神仏ほど甘いとでも思ったか!! 神殺しとはそれらさえ殺すために生まれた者!! 邪鬼の如きがのぼせ上がるな!! 身の程を知れ!! 畏れ敬え!! そしてその身に刻むがいい!!」
「名護屋河家第四十四代当代、名護屋河睡蓮!! それがお前を滅ぼす者の名だッ――!!」


タイトル:お・り・が・み 澱の神(小説:スニーカー文庫)
作者  :はやしともあき:林トモアキ
絵師  :2C=がろあ〜
デザイン:?
編集  :?
キャラ :名護屋河睡蓮 (203 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

今日も今日とて「お・り・が・み」の名台詞。
一端布教モードに入ったら私はしつこいですええ。
なんでこんなに「お・り・が・み」をイチオシしてるのかちょっとその辺語ってみましょう。

単純にこれよりもっと文章の洗練された作品はたくさんあると思います。ストーリー的に練られたものももちろん探せばたくさんあるでしょう。
しかし、この作品から得たものはそんなお行儀のよいものではなく、もっと不定形の暴走雨。
おもちゃ箱をひっくり返したかのようななんでもありな展開で、最後の最後まで話の落ち着き先は分からず、そもそもコメディとシリアスの境も曖昧。そういう突っ走った勢いを強く感じるのです。もちろんイラストによる援護射撃効果も絶大。つまりライトノベルならでは体験できる類の物語なわけで、その辺が強く推す理由だったりします。
なお1巻当時から考えると予想もつかない結末を迎えることになりましたが、それもむしろ私にとっては強く推す理由のひとつですね。

さてさてそれでは台詞解説。
レベル的には限りなく最終決戦に近いアウターとの激しいバトル。もともと睡蓮はかなりの自信家で、しかも他人に対する口のきき方がつっけんどんなところがありますが、この場面ではその口調がすごく映えています。主人公かと思うくらい(笑)。