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くあっどぴゅあ

タイトル:くあっどぴゅあ(小説:ファミ通文庫)
作者  :きもとまさひこ:木本雅彦
絵師  :なばな
デザイン:?
編集  :?

ロボット競技「サイドキック」を巡る学園青春模様。

あとがき曰く「ROBO-ONE寄り」だそうです。やや理系バトルな感じかな。
やたら青臭く、加えてヒロインズの言動がかなり独特なので割と読者は選びそうな気がしますが、一読の価値はあります。おすすめ。

中学時代にサイドキックの大会で4位に甘んじた主人公・鮎見勇は、高校ではサイドキックから離れて彼女を作って青春を謳歌しようとして連戦連敗。そしてある日、外部生で桐生静華にも声をかけまたも撃沈……したかに思ったが?

いや、なんていうかですねもう一人のサブヒロインである雪音といい、静華といい、言動がねとにかく常に斜め上を行くわけですよ。「ええっ!?」の連続でお約束が通じない(特に雪音には後々驚愕させられること確実です)。しかし、そうでありつつも物語そのものは気がつけば、もう一人とっつきにくい天才肌のメカニック・寿も含めてサイドキックで共に戦う仲になってます。
いやもう、ほんとキャラのぶつかり合いが実に青春ですよ!
非常に青臭いんですがそれがいい。
やっぱ傍目から見ると不器用にもがいてるように見えても、殴り合ってはじめてわかり合うこともあるよね!


この作品の名台詞

「ねえ、勇はどうしたいの?」
「俺は……一位になりたい」
「うん、それでいい!」
「でも四位どまりだ」
「四位でもいい!」
「は?」
「ただの四位に価値はないわ。でも、一位を目指して得た四位には、一位と同じ価値があるの。最初から一位を目指さない人間に用はない」

→解説


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from monumenta librorum on 日曜, 2010/06/20 - 21:07

高校に入学した少年が、理系学園都市で、一度辞めたはずのロボット競技を三人の仲間と共に、闘う話。部活物というか、プロジェクト物的な話になっている。全体としては、この手の話...