名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

彼女と二人で「C」体験!

タイトル:彼女と二人で「C」体験!(小説:MF文庫J)
作者  :いしかわゆうや:石川ユウヤ
絵師  :稲垣みいこ
デザイン:?
編集  :?

予想外にすごくおもしろかった!
いい意味で想定外だったのも込みで赤枠おすすめで。

まず、タイトルがタイトルなので最初は狙いまくりエロコメかと思うのが人情というもの。
実際読み始めたら、「あ、そうかその『C』か!」で、まず一段目。でも、この物語の真価はむしろそこからスタートします。えと、以下は微妙につまらなくならない範囲でネタバレしますので、よけいな情報などいらないという方は以下は読まずにスルーで。

えー。

ではでは。

まず「C」ですが、目次も実に思わせぶり、巻頭の挿絵を見てもわかりませんが、たぶん数ページ読み進めるとピンと来るはずです。
そうC言語。
でも、実は上手いのはここから。

物語の導入が、コンピュータにはそれほど詳しくない主人公の少年が、姉の残した謎のテキストの手がかりを求めて飛び込んだマイコン部でうんぬんという話なので、これはきっと手取り足取り一緒になって、C言語を学んでいくという筋書きかな?と思いきや……

なんかプログラムを巡って、相手を裏をかいて王手を取りに行くさながらコン・ゲームのようなスリリングな展開に!
私はC言語のことなど全くわからないので、かえって余計なことを考えず楽しめたという一面があるかもしれませんが、これはなかなかおもしろい進め方でしたね。普通にレッスン感覚でステップアップされるより、物語としてはだんぜんよかった。かといって恋模様が全くないかと言えばそんなことはないのです。タイトルに釣られるつもりで買ったら大満足。


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/4893
from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 日曜, 2010/11/14 - 10:09

著:石川 ユウヤ イラスト:稲垣 みいこ でも、それでも。こんなくだらない俺でも、さ。 彼女は、俺のそばにいてくれることを選んだ。 そいつは、俺にとって━━。 ものすっごく、素...