名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

《ああっとな……かいつまんで説明すると師匠が風呂入ってる間、部屋に尋ねに来た依頼者の娘さんと喋っていたわけだ。そしたらそこに戻ってきた師匠が急速に機嫌を悪くして、今に至る——というわけなんだが……な、わけ解んないだろ?》
(——ねえ、光輝。お師匠さんが機嫌悪くなった原因、本当に解らないの?)
《ああ、全く》
(——光輝)
《——あん?》
(お姉ちゃん、今ほど安らぎを感じた事は無いわ)
《——はぁ》


タイトル:影・光(シャドウ・ライト)—英国編(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :かげなあさみ:影名浅海
絵師  :うえだりょう:植田亮
デザイン:?
編集  :?
キャラ :星之宮光輝&星之宮御影 (92 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

影≒光(シャドウ・ライト)は、……えーごめんなさい。これかなりのベタベタな話で、まいじゃーか?と言われると微妙なところですが、ベタとしてはかなりいい方向に突っ走っている感じなので、紹介しておきます。
実家で退魔師の家系生まれながら、全く魔術の才がなかった光輝が、イギリスから大きな力を手にして、蔑み続けられた父親を見返すために戻ってきた……そんな幕開けをする魔法もの。
私自身は魔法設定は二の次で、双子の姉弟が「健全」なんだけどベタ甘ラブラブっぷりを見せつける様がなんかこうツボに来ました。2巻でもそれはもちろん健在ですが、弟の師匠(ツンデレな人)が登場してさらに愉快なことになってます。
王道系統で、上に言ったような部分に反応する人ならかなり気に入るんじゃないでしょうか?
特に姉である御影のブラコンぶりは……いやはや。
なお、1巻ではかなり大事な場面なので、ネタバレを嫌う方にはおすすめしませんが、どのくらいラブラブなのかぜひみたい方は公式で公開されているこのシーンを読んでみましょう。

それは本日の台詞解説。
上記で記したブラコンっぷりを実例として示してみました。ライバルの失点は自らの得点。弟に群がるお邪魔虫はいらぬ!という気持ちが実に素直に表に出ています。がんばれお姉ちゃん。