名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

saitom

12/03/16 - の記事

双子と幼なじみの四人殺し 2

タイトル:双子と幼なじみの四人殺し 2(小説:GA文庫)
作者  :もりたよういち:森田陽一
絵師  :saitom
デザイン:?
編集  :?

校内でこんなに人死に出して大丈夫か?
学園サイコサスペンス、が一番妥当な分類かと思われます。

1巻で主人公&幼馴染の双子の少女の背景については説明されているので、落ち着いた話……になりませんねやっぱり。
今回もバンバン人は死にます。誰が殺したか、よりもどういう理屈で殺人を行ったかが大事な部分です。

11/12/18 - の記事

双子と幼なじみの四人殺し

タイトル:双子と幼なじみの四人殺し(小説:GA文庫)
作者  :もりたよういち:森田陽一
絵師  :saitom
デザイン:?
編集  :?

第3回GA文庫大賞<奨励賞>受賞作。

なるほど、これは確かに問題作。
少なくとも物語を読んで、キャラやストーリーに対して爽快感を得たい方は絶対に読んではいけません!
その反対に、例えば一部のガガガ文庫作品やGA文庫だと「月見月理解の探偵殺人」のような人間の裏の黒い部分、表面上まともに見えても心底精神的に壊れた人間描写が大好きな人におすすめ! 黒枠おすすめで。

ただし、今一度お断り。明確なストーリーの着地、はっきりとした関係性とかそういうものは期待しないでください。要するに作品としてはとんでもなく歪です。一応はミステリに入ると思いますが、それよりはサイコサスペンスとかそっちの方がむしろ近いかと。

11/08/12 - の記事

特異領域の特異点―真理へ迫る七秒間

タイトル:特異領域の特異点―真理へ迫る七秒間(小説:電撃文庫)
作者  :はんのしゅうせい:範乃秋晴
絵師  :saitom
デザイン:?
編集  :?

こ、これはきたああああああああ!!
個人的な趣味ど真ん中。これはもうためらいなく赤枠おすすめです。

SFマインドてんこもり。
そもそもの出発点からして、50億人もの人類が犠牲になった科学実験により、特異点理論が実証されたとか、スケールが超でかいです。
特異点に関する理論は物語の根幹をなす重要な設定ですが、なかなかにやっかいで、正直な話読み終えた今でもきちんと理解できているとは言いがたいですが、緻密に構成されていて、設定スキーの心をくすぐります。
主人公が実にいいキャラで、物語にぐいぐい引き込まれてしまい気がついたら一冊読み終えていました。科学バカで自信家、暴走体質。恋愛ごとには疎いが、人からそれを指摘されればちゃんと反省して自分なりに行動を修正できる、そこそこ青臭いが、それだけでもない性格が魅力の人物。いやー、なんかちょっと新鮮かも。

11/06/22 - の記事

オブザデッド・マニアックス

タイトル:オブザデッド・マニアックス(小説:ガガガ文庫)
作者  :おおきれんじ:大樹連司
絵師  :saitom
デザイン:?
編集  :?

まずはじめに、あえて私みたいなゾンビ映画なんてわからんちんという人に。
この作品はゾンビ映画のオマージュではありますが、特に知識がなくても相当におもしろいです。知識があったらもっと楽しめるのになあ、とは思いますが知識のないことが作品の魅力を損なうことにはなってません。

では次に、ゾンビ映画スキーの方に。もしかすると、逆に好きゆえ譲れない部分があるかもしれませんが、少なくとも酒の肴にはなることでしょう。

物語展開といい、これは一本取られた感がありますね。おすすめ。