名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

竹岡美穂

07/01/23 - の記事

イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い

タイトル:イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :さざねけい:細音啓
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

第18回ファンタジア長編小説大賞佳作作品。
実に美しく、挿絵の雰囲気ともこの上なくマッチしたファンタジー。
「物語」にかなり気を使って執筆されているので、物語を楽しみたい方は迷わず読みましょう。かなりのおすすめです。

06/12/28 - の記事

“文学少女”と繋がれた愚者

タイトル:“文学少女”と繋がれた愚者(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

現実の文学作品と、作中の状況を密接にリンクして展開させる”文学少女”シリーズ第三弾。
今回は、今までに登場してきたキャラクター達の抱える心の傷が各所で関係しあい、主人公の心葉くんの抱える問題についても踏み込んだ描写が増え、物語的にもみどころの多い1冊となっています。
うーん、巻を重ねる事にさらによくなる印象がありますね。おすすめです。
単に文学作品とリンクさせてるだけではなく、ミスリードを誘ったりミステリ的な部分もあり、読んでる人間を飽きさせません。

06/09/02 - の記事

”文学少女”と飢え渇く幽霊

タイトル:”文学少女”と飢え渇く幽霊(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

まずはじめに注意点を挙げておきます。
今回もとある文学作品をモチーフにしているわけですが……
「あとがき」と「あと描き」にはでっかいネタバレがあります。
この作品は本文から先に読みましょう。

06/04/29 - の記事

“文学少女”と死にたがりの道化

タイトル:“文学少女”と死にたがりの道化(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:たかはし:高橋秀宜
編集  :荒川友希子

これはなかなかおもしろかった!
最初はてっきりコメディかと思っていたらとんでもなかった。むしろミステリ……というかサスペンス調です。
物語を文字通り「食べてしまう」”文学少女”な文芸部の先輩と、今は平凡極まる生活を送る男子文芸部員・井上心葉。
この二人がとある生徒から持ち込まれた「恋を叶えて欲しい」依頼を引き受けることで、ある事件の渦中に立たされることに……。
あまり説明しすぎるとネタバレになるので難しいところですが、太宰治の「人間失格」を読んでおいた方がより楽しめる、とだけ言っておきます。