名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

10/03/17 - の記事

迷宮街クロニクル4 青空のもと 道は別れ

タイトル:迷宮街クロニクル4 青空のもと 道は別れ(小説:GA文庫)
作者  :はやしりょうすけ:林亮介
絵師  :つゆき:津雪
デザイン:?
編集  :?

舞台は現代日本。京都を襲った大地震の後、巨大な洞窟が出現しそこから怪物が現れる。
当初自衛隊によって撃退されていた怪物は、やがて地上で生成できない化学物質を持っていることがわかり、そこから怪物退治をする探索者と、死骸を買い取る事業団の関係が発足する。

ウィザードリィ的な世界観をそっくり現代日本に持ち込んだこのシリーズもついに完結。
ほんっとーに最後の最後までハラハラさせられっぱなしでした。
この恐ろしいまでの緊張感がこの物語最大の特徴です。

すばらしい幕引きだったと思います。

読み終えてほっとする気持ちと、もう読めないんだなあと残念に思う気持ちが入り交じってる……このシリーズはきっとずっと自分の中では色あせないだろうなあ。

付喪堂骨董店 7―“不思議”取り扱います

タイトル:付喪堂骨董店 7―“不思議”取り扱います(小説:電撃文庫)
作者  :おどうあきひこ:御堂彰彦
絵師  :タケシマサトシ
デザイン:?
編集  :?

アンティークと呼ばれる、特殊な力を持った骨董品に関わるミステリアスな物語。
そして、アンティークの偽物を扱う「付喪堂骨董店」でバイトをする来栖刻也と舞野咲の二人の不器用な恋愛ストーリーでもある連作短編ストーリーもついに完結。

もう言葉にならないくらい感動した! このシリーズにふさわしいラストでした。

あらためてこのシリーズおすすめさせていただきます。
ハーレム化するラブコメや、なにがあっても必ずハッピーエンドという結末などに食傷気味な方はぜひこちらを。
短編の切ない終わり方や、刻也と咲が時間をかけてゆっくりとお互いの距離を詰めていく様をぜひともご賞味ください。
気になった人は既刊の感想をのぞいていってもらうといいかと。