２巻の最後にとんでもない引きで終わってしまい、その後続刊が出ていなかった「シアンとマゼンタ」。
なんと、気が付いたらいつの間にか続きがweb連載していて、５月１５日で完結してました。

●シアンとマゼンタ３（集英社スーパーダッシュ文庫公式サイト内）

主人公は二人の少女。魔に憑かれた人を退魔するんですが、魔への攻撃役と魔の視認役が分かれているところが特徴。
それ以外は普通の話、と思っていたら２巻の最後でああなってしまい……
とりあえず、２巻以上にとんでもない展開を見せてくれました。ちょっと伝奇小説に電波が入り込んだような感はありますが。

全４回の連載で、分量的には文庫１冊分あります。おそらくweb連載なのは『大人の事情』なのではないかと……。
公式で、こういう形で完結させた例はちょっと記憶にないんですが、ファンとしては非常にありがたいことです。

なお、内容ですが最初の１話はサービスストーリー。
現実との落差にかなり泣けます。
２話以降の展開と来たらもう、ね？
ラストの話の畳み方が、ちと強引な気もしますが、なにしろ２巻のあの状態からきちんと話を収束させてくれたことに素直に感謝。
あと、いろんな事情があったとは思いますがweb連載という形にせよ完結させてくれた作者と編集部にも感謝を。

余録。
……ふと思ったんですが、今回のケースが当てはまるかどうは不明ですが、大人の事情で本来完結編が書かれているはずなのに出版されない作品はけっこう存在するはずなので、ＤＬ販売で対応するとかできませんかねえ。問題はいろいろあるでしょうけど。