06/09/24 - の記事
本文以外の部分でいかにして独自性を出すか? 「涼宮ハルヒの憂鬱」編
投稿者: tonbo 投稿日時: 日曜, 2006/09/24 - 21:08ごきげんよう、まいじゃー管理人の極楽トンボです。
このところ、ハルヒ関連の話題を持ち出すだけでアクセスがはね上がるという話を複数のラノベ系サイト管理人さんから聞いていたので意図的に避けるようにしていたのですが(笑)、最近ライトノベルの表紙デザインに関する話が各所であったのがきっかけになり、自分の脳内で、本文以外で「目立たせる」「独自性を出す」工夫はどんなものがあるだろう?と点に興味を覚え、とりあえず思い付いたハルヒについて書いてみました。思い付けば他の独自性の出し方も今後取り上げようと思います。
今回のエントリの発想の原点で、直接の内容には関係ないのですが、まずは一連の話題について参考までにリンクします。
参考:
電撃文庫表紙デザインの意義
「各レーベル表紙の白さ」考察
白背景の表紙
「ハルヒ」でキャラの顔がアップになった理由
白バック・キャラピン立ちのデザイン手法
さてご存じの通り、涼宮ハルヒの憂鬱は第8回スニーカー大賞大賞受賞作です。
編集部ではかなり力を入れていたようで、初版についている帯は金色。
今でこそ、金色帯は注目作品などには他の文庫でも普通に用いられていますが、ハルヒ1巻が出た2003年6月当時は非常に珍しく、帯だけでもかなりのインパクトがありました。残念ながら手元には資料が残っていませんが、確か販促用のチラシもあったと記憶しています。
が、実のところ帯以上にすごかったのは……発売日だったりします。
スニーカー文庫は当時も毎月1日が発売日だったのですが、ハルヒのみ6月7日と、発売日をずらし売られているのです。同じ月にマテリアル・クライシスという奨励賞受賞作も発売になってますが、これは通常通り1日に発売。
この日は他のどのレーベルとも発売日がかぶっていないため、燦然と輝く金色の帯がどどーんと平積みされていたのがかなり目立ってました。
私の知る限りでは、このようにわざわざ発売日をずらして売るという戦術がとられたライトノベルは他にないはずです(あったとしても超極小でしょう)。
追記:
と、書いたあとで「学校を出よう!」と発売日合わせたんじゃないの?というツッコミが。
よーく調べてみると、2003年6月は休日を挟む関係で電撃文庫も7日発売でした(汗
うろ覚えってやつぁ……orz
谷川流は受賞のタイミングの関係で、スニーカー文庫と電撃文庫の両賞を同時受賞してしまったために、同時2冊発刊デビューしてるんですよね。なんでこんな有名な話が頭から抜け落ちてたんだ?自分。
追記その2:
同時発刊デビューには間違いないのですが、電撃については受賞したわけではないですね(つか調べればわかったのにああもう……)。この辺のいきさつについてはぎをらむさんが谷川流さんの電撃応募作は「学校を出よう!」ではありませんという記事を書かれているので、参考にしてみてください。
あと、発売日を合わせる戦術は平和さんの指摘で知りましたが、日日日さんのスニーカー文庫のアンダカの怪造学&ファミ通文庫の狂乱家族日記でのデビュー時にもとられています。
参考:
谷川流:レーベルを越えた同時デビュー戦略(のべるのぶろぐ)
えー、なんか微妙に思い切り腰砕けになってますが(苦笑)ともかくもこのように帯と発売日によって、ハルヒは最初の印象づけに成功したのでした。
……もっとも今でこそ爆発的に売れまくっているハルヒですが、その後しばらくは苦戦していて、周囲の期待値に比べて数字が低迷していたようですが……まあそれは別のお話と言うことで。
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さて各所で「涼宮ハルヒの憂鬱」について再び論説が盛んになってきていますが、何となくDVDがAMAZONから到着すると話題が復活している様な気がす る・・・。 毎月20日以降の木曜日過ぎ...
凶華様だ! 本来はファミ通文庫でしか読めぬ、この『狂乱家族日記』だが、その面白さを思い知らせてやるために、今回はレーベルの壁をブチ抜いてザ・スニに降臨してやったのだ! かよ...
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