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06/12/04 - の記事

本日の名台詞

「春の時代は、来ますかね」
「さあな。来たとしてそれを見ることはおまえも私もないかもしれんが――
魔術によってその時代を引き寄せようともがくのが我々魔術師の仕事で、諦めるのは最後の三分で十分だ」


タイトル:光炎のウィザード―再会は危機一髪(小説:角川ビーンズ文庫)
作者  :きたみどり:喜多みどり
絵師  :宮城とおこ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :リティーヤ&ヤムセ (28 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

見習い魔術師の暴走少女・リティーヤと、それに振り回されるヤムセを中心としたファンタジー。
とにかく主人公のリティーヤにつきます。(画像クリックで少し補足)

それでは台詞解説。
二百年前に大陸の寒冷化が始まって、統一王国の崩壊や、数々の混乱が起こっている時代。ゆるやかに人類滅亡まで考えられ「冬の時代」と呼ばれるそんな時代背景のもとでの台詞です。あと、諦めるのは最後の三分で十分とか言ってますが、発言者の性格からするときっと最後の最後まで抵抗するのでしょうね

光炎のウィザード―再会は危機一髪

タイトル:光炎のウィザード―再会は危機一髪(小説:角川ビーンズ文庫)
作者  :きたみどり:喜多みどり
絵師  :宮城とおこ
デザイン:?
編集  :?

学園の魔術師見習いだけど、頭がスポンジというか言われたことが右から左に抜けていくので問題を次から次に起こす困った少女・リティーヤの奮闘記第二弾。師匠となったヤムセを右に左に振り回します。
基本的にはシリアスとコメディ半々くらい……のはずなんですが、リティーヤの暴走ぶりがやたらと頭に残ります。
本人の自覚しない秘密を背負っているからというのもありますが、どうにも巻き込まれ体質で、その上考えるより前に行動して、その結果事態を悪化させる素質があるので(笑)、よけいに話がややこしくなるという……。ビーンズですから、当然?逆ハーレム状態が基本なのですが、リティーヤのキャラが立ちまくっているのでそれが気に入れば、おすすめできます。珍獣オタクでネーミングセンス最悪とか、リティーヤさんを止められるものはいそうにないですよ?

あしたびよりII 真鍮の四肢

タイトル:あしたびよりII 真鍮の四肢(小説:HJ文庫)
作者  :あまもりまもる:雨森麻杜
絵師  :下北澤鈴成
デザイン:?
編集  :?

「あしたびより」の続編にして後日談にして完結編。
1巻で割ときれいに話が終わっていたので、どうかなーと思っていたのですが、重い過去を引きずりつつ健気にがんばるメイドのルシアと魔術師のイルクのその後がみられてまあよかったかな、と。あまり派手な部分はないけど、ちょっと優しくなれるファンタジー。そんな感覚でどうぞ。