名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「春の時代は、来ますかね」
「さあな。来たとしてそれを見ることはおまえも私もないかもしれんが――
魔術によってその時代を引き寄せようともがくのが我々魔術師の仕事で、諦めるのは最後の三分で十分だ」


タイトル:光炎のウィザード―再会は危機一髪(小説:角川ビーンズ文庫)
作者  :きたみどり:喜多みどり
絵師  :宮城とおこ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :リティーヤ&ヤムセ (28 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

見習い魔術師の暴走少女・リティーヤと、それに振り回されるヤムセを中心としたファンタジー。
とにかく主人公のリティーヤにつきます。(画像クリックで少し補足)

それでは台詞解説。
二百年前に大陸の寒冷化が始まって、統一王国の崩壊や、数々の混乱が起こっている時代。ゆるやかに人類滅亡まで考えられ「冬の時代」と呼ばれるそんな時代背景のもとでの台詞です。あと、諦めるのは最後の三分で十分とか言ってますが、発言者の性格からするときっと最後の最後まで抵抗するのでしょうね。