名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

08/10/27 - の記事

推定少女 (角川文庫版)

タイトル:推定少女 (角川文庫版)(小説:角川書店)
作者  :さくらばかずき:桜庭一樹
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

普通の少女、巣籠カナが、やっかいごとに巻き込まれ逃走中に見つけた謎の少女。
記憶を失っていたその少女は、カナにより白雪と名付けられますが、その行動もまた非常に謎めいていて……。
勉強などで日々閉塞感を覚え追い詰められた中学生の、なんとかしたいけれどできない焦燥感や大人に対する不信感などを非常に巧みな筋立てで描いた青春ストーリー。
現実か、幻想かあえてぼかされたちょっと謎めいたカナと白雪、二人の少女の逃避行の結末は……。
基本的に砂糖菓子は弾丸を撃ち抜けないと対をなす作品ですので、推定少女だけ未読の方がいたら迷わず読まれることをおすすめします。

角川文庫版には未収録シーンと文庫版あとがき、高野和明による解説が収録されてます。
「推定少女の元々のラストはバッドエンドだったが、編集側の意向でハッピーエンドに変更された」という経緯があり、今回の文庫版ではファミ通文庫版のラストに加え、未収録ラスト2つを収録
さて、では実際のところはどうだったのかというと……

けんぷファー 8 1/2

タイトル:けんぷファー 8 1/2(小説:MF文庫J)
作者  :つきじとしひこ:築地俊彦
絵師  :せんむ
デザイン:?
編集  :?

行け! 生徒会長三郷雫! 一気にナツルを押し倒せ! ……ってあれ?
もはや男ナツルは雫の前では蛇ににらまれたカエルのごとしですええ。

女体化して、本来女しかなれないはずの戦士ケンプファーにされてしまった男ナツル。
今ではすっかり男ナツルと女ナツルの二重学園生活を送る羽目になってます。
TSものとしてはかなりノリのいい作品ですが、今回は短編集ということで、女衆によるナツルへのアタック攻勢です。
さすがに激ニブのナツルも女三人の猛烈アタックに自分が好意を受けまくっていることを自覚せざるを得ないようで……今さらですが(笑)