名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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10/06/04 - の記事

本日の名台詞

結局さ。結局さぁ。お題目とか哲学とか、悟りとか決断とか。
なんでもいいよ。どんな形でも、だれが与えてくれるものでもいいから。
一つでも人生の過程を認められれば、少しは前向きになれるんだよ。
人間ってそんなものね、って。
下手な鉄砲も数撃てば当たる。静よ、つまりそういうことなのだよ。
アタシの人生、思い描いたものを完全に諦めて捨てたことだけは一度としてない。叶えられたこともなんにもないっていうのが致命的だけど、どれもこれもと欲張ってどれも投げださずに、重苦しい荷物を担いでここまで歩いたり、走ったりしてきたことだけが、美徳とかろうじてすがれることなのだ。そしてこれからも、捨てずに引きずる。
「……どーよ」
主人公って、それぐらいできれば名乗っていいものなんじゃないの?
地球に山ほど、街にだって掃いて捨てるほどいる主人公たちと、肩を並べるには。


タイトル:六百六十円の事情(小説:メディアワークス文庫)
作者  :いるまひとま:入間人間
絵師  :うきあつや:宇木敦哉
デザイン:?
編集  :?
キャラ :三葉由岐 (85 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

「カツ丼は作れますか?」というコミュニティの掲示板書き込みから始まる物語。青春群像劇です。ほんと青春だなあ。

それでは台詞解説。
発言者は逆ヒモ状態で、仕事もせず毎日のようにそれほど上手いわけではないギターを弾いてくるのが日課。でもそんな自分にいろいろ限界を感じてます。しかしある日一筋の光明が! それがなんなのかは言いませんが、主人公は主人公願望があって、その意識をふとしたことで刺激されたのです! とにかく立ち止まるな歩き続けろ、かな?

六百六十円の事情

タイトル:六百六十円の事情(小説:メディアワークス文庫)
作者  :いるまひとま:入間人間
絵師  :うきあつや:宇木敦哉
デザイン:?
編集  :?

「カツ丼は作れますか?」というコミュニティの掲示板に書き込まれたトピック。
その書き込みを見た、様々な事情を抱えた人々の織りなす日常の青春群像劇。
それぞれの日常は少しずつ重なり合い、やがて一点に収束することになるんですが……
同じ群像劇でも成田良悟あたりとは、よくもまあここまでと思うくらいに作風が違うのが面白いです。
物語の展開や、まさかの着地など実にお話でした。

間違ったラノベの作り方

タイトル:間違ったラノベの作り方(コミック:角川コミックスエース)
作者  :まつばやしさとる:松林悟
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

ラノベ創作ギャグ漫画、らしいです。

タイトルのインパクトがものすごいので思わず買ってしまったわけですが……
ちょっとエロめのラノベ作家志望な少女が、「主人公にふさわしい!}と思った先輩をあれこれいじって小説書く参考?にしようとする話でした。

以上、紹介終わり。
なんていうかその……お察し下さい。