今回のメインはいちゃこらからちょっと離れて(いやもちろんいつも通りその要素もあるんだけどね?)、家族の絆を追った話でした。
非常によかった! 10年前の世界に、という時間もの展開で、月子や鋼鉄さん、そして横寺の過去に迫ります。
変態王子と笑わない猫も第四弾、今回は短編集ですね。
このシリーズは、形式自体は典型的なMFのラブコメそのものなんですが、会話劇のセンスが抜きん出てます。変態王子をはじめとする、各キャラから、「どうやってそんな言い回しが出てきたの!?」というような、型にはまらないフリーダムでその上ガトリング砲のごとく次々に繰り出される会話の数々が癖になるんですよね。
何でも願い事をかなえはするが、当人の願いもしないやり方で曲解してかなえる猫神。そんな猫神に関わった、変態王子と彼の毒牙にかかった(笑)子猫ちゃん達によるラブコメです。
相変わらず変態王子の暴走饒舌ぶりが冴え渡ってますね-。 なんていうかたとえ本音を口にせずに済むようになっても、この変態ぶりは全く隠せてないような気がする。だがそれがいい。
さて3巻ですが……あれええ……新キャラ!?
表紙にまでなってるのに、梓は今回あんまり出番なし! なんということだ! ……というのはおいといて。
相変わらず安心と信頼の変態王子っぷり。 なによりも立て板に水のごとくあふれ出る変幻自在の会話劇が超楽しい!
第6回MF文庫Jライトノベル新人賞<最優秀賞>受賞作。 むちゃくちゃおもしろかった! 変態が炸裂してますがエロに頼った作りではなく、ちゃんとストーリーで勝負したラブコメです。
キャラの魅力が非常に高く、ツンデレや無表情がただの記号ではなく、もっと深い部分まで作り込まれているので「生きている」感覚がありました。 赤枠おすすめで!
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