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はんのしゅうせい:範乃秋晴

11/08/12 - の記事

特異領域の特異点―真理へ迫る七秒間

タイトル:特異領域の特異点―真理へ迫る七秒間(小説:電撃文庫)
作者  :はんのしゅうせい:範乃秋晴
絵師  :saitom
デザイン:?
編集  :?

こ、これはきたああああああああ!!
個人的な趣味ど真ん中。これはもうためらいなく赤枠おすすめです。

SFマインドてんこもり。
そもそもの出発点からして、50億人もの人類が犠牲になった科学実験により、特異点理論が実証されたとか、スケールが超でかいです。
特異点に関する理論は物語の根幹をなす重要な設定ですが、なかなかにやっかいで、正直な話読み終えた今でもきちんと理解できているとは言いがたいですが、緻密に構成されていて、設定スキーの心をくすぐります。
主人公が実にいいキャラで、物語にぐいぐい引き込まれてしまい気がついたら一冊読み終えていました。科学バカで自信家、暴走体質。恋愛ごとには疎いが、人からそれを指摘されればちゃんと反省して自分なりに行動を修正できる、そこそこ青臭いが、それだけでもない性格が魅力の人物。いやー、なんかちょっと新鮮かも。