名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

08/10/05 - の記事

SH@PPLE―しゃっぷる―(3)

タイトル:SH@PPLE―しゃっぷる―(3)(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :たけおかはづき:竹岡葉月
絵師  :よう太
デザイン:?
編集  :?

お嬢さま学校に通う活動的な姉・舞姫と、学業優秀で基本的にはおとなしい弟・雪国。
この双子の姉弟入れ替わりによる学園ラブコメ。
入れ替わりによる倒錯的な部分ももちろんありますが、基本は正統派の青春&恋愛ものとしておすすめです!
特に今回は入れ替わりがバレそうになって、それぞれ本来の鞘で活動しているため余計に直球な内容になってます。
そして個人的には胡蝶の宮の出番が多くて嬉しいですええ(笑)

ヒメカミ覚醒。-マツロイの剣-

タイトル:ヒメカミ覚醒。-マツロイの剣-(小説:ファミ通文庫)
作者  :たしろひろひこ:田代裕彦
絵師  :どひゆうすけ:土肥ユウスケ
デザイン:?
編集  :?

現代学園伝奇。
主人公の少年・和葉は、探検に出かけた裏山の洞窟で謎の少女ミミと遭遇。
実はその少女は、なんと裏山の伝説にもある「神」で2500年生きているという……

和葉は、ちょっと思いこみが激しくて突っ走る傾向があるんですが、逆の意味では正しく青臭く、あれくらいでいいのかも。
ちょっとダーク入ってる?と思ったんですが、そうでもないかなあ。

ハイスクールD×D1 旧校舎のディアボロス

タイトル:ハイスクールD×D1 旧校舎のディアボロス(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :いちえい:石踏一榮
絵師  :みやま零
デザイン:?
編集  :?

初デートで、相手の女の子に殺されてしまった、普通の高校生・兵藤イッセー。
悪魔として転生させられ、美少女(で胸の大きい)だけど実は悪魔であるリアス先輩の下僕として、悪魔のお仕事を手伝うことになる……という、言わば現代学園異能な物語ですね。

これお手軽に読めるけど、意外とおもしろかったです。
悪魔だけど、最近の契約ではなかなか命を代償とするところまでは行かなくて、もっと小さな事からこつこつと。チラシ配って勧誘とか、悪魔って地味な活動してたんですねえ(笑)

08/10/04 - の記事

「ただのメイドに興味はありません」ラノベのパーフェクトメイドさんをまとめてみた。

そもそもひらめいたのは、私のライフワーク(笑)である名台詞収集をしていた時のこと。ひとつの台詞が目にとまりました。
「……メイドってそこまで完璧な生き物なんすか、隊長」

ついついそこで真剣に「完璧なメイドって誰がいるかなあ……」と考えだしたのがはじまり。

08/10/03 - の記事

本日の名台詞

「もう潰れるしかない演劇部にしがみついちゃってさ。マジで哀れだよな」
「誰がマジで哀れだ、この野郎!」
「ま、待て岩村! 誰もお前の事を言ってたわけじゃないぞ!」
「そ、そうだ、寝ぼけるな岩村!」
「うるせえ! 寝ぼけてるのはお前らの頭だ! このバカ! バカ、バーカ!」
「な……」
「何があっても譲れないものを持っているやつは、偉いんだよ! ひとりぼっちになっても最後まで諦めずに戦えるやつは、凄いんだよ! お前らにそれができるのか!」


タイトル:超人間・岩村(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :たきがわれんじ:滝川廉治
絵師  :toi8
デザイン:?
編集  :?
キャラ :元演劇部員&岩村陽春 (143 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

無理、不可能という言葉が大嫌い。弱小部に肩入れしては、廃部の危機を救ってきた熱い男・岩村を中心としたアメコミ同好会三人の助っ人ぶりと、彼らの周りの人間ドラマを描く青春小説です。一切、超能力などの異能は出てこなくて地味……なはずですが、熱いです。実に熱い!

それでは台詞解説。
廃部寸前の演劇部を、最後まで存続させようとしている少女の事を嘲笑している元部員への痛烈な言葉のカウンター。確かにその通り……。

ROOM NO.1301 #10 管理人はシステマティック?

タイトル:ROOM NO.1301 #10 管理人はシステマティック?(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :あらいてる:新井輝
絵師  :さっち
デザイン:?
編集  :?

とあるマンションの存在しないはずの13階。そこの鍵を手に入れた、いずれも大事な何かを見失って探している面々の日常を描いた青春ストーリー。
半ば会話だけで話が進んでいくのが特徴で、雰囲気に流されやすい少年・絹川健一が主人公の物語。
永遠に続くかに思われたマンションでの楽しい共同生活にも終わりが見えてきたようです。

物語もいよいよ収束に向かっているためか、健一のえっちは自重傾向の模様(笑
あ、そうそう。とうとう本編に鈴璃登場! ま、もうすぐ終わりなんですけどね?>酷っ

08/10/02 - の記事

本日の名台詞

「あらゆる服従は無価値だが、この世には唯一、価値のある服従がある。それは自分の心に従う事だ」
「……」
「お前が本気で生きているのなら、俺にはなんの文句もない」


タイトル:超人間・岩村(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :たきがわれんじ:滝川廉治
絵師  :toi8
デザイン:?
編集  :?
キャラ :岩村陽春 (127 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

とにかく岩村のポジティブさが熱い!
なお、タイトルとか序盤の展開だけを見ると勘違いするかもしれませんがれっきとした青春小説です!超能力バトルとkは一切ありません!

それでは台詞解説。
新聞部の杉浦のことを肯定している発言。これは熱い……

超人間・岩村

タイトル:超人間・岩村(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :たきがわれんじ:滝川廉治
絵師  :toi8
デザイン:?
編集  :?

第7回スーパーダッシュ文庫小説新人賞<佳作>受賞作。

いろいろすごいんですが、まずなにがすごいって……プロローグから76ページまでは男しか出てこないって事ですよ!
あまりの女の子出なさっぷりに、「これはもしかして最後まで『ドキッ! 男だらけのラノベ作品』になるのか!?」と思ったんですが、さすがにそんなことはなくて、以降は女の子もちゃんと出てきました。

こういう極端な作りですが、これが実は直球の学園&青春小説。魔法とか超能力とか一切無し! 派手さとは無縁ですが(そりゃそうだ)おすすめです!

パーフェクト・ブラッド4 道化の魔女と刻の誘い

タイトル:パーフェクト・ブラッド4 道化の魔女と刻の誘い(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :あかいこうすけ:赤井紅介
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?

魔法犯罪と対して、同じく魔法で立ち向かう少年・少女の戦いを描いた物語。
ここに来て、なんかアカシックレコードというか、決定された歴史と歴史の外側に位置する存在、がとかなにやら話が大きくなって盛り上がってきました。
実を言うと最初は椋本夏夜イラストにつられて買ったことを白状しますがっ! でも今はかなり話そのものがおもしろくなって読んでます。
透華は、焼きもちを焼いてこそ透華だよね!

曰くありげなMTF(米国魔法士部隊)の少女・エレインが来日し、裕樹にいろいろちょっかいをかけてきます。
最終的にはやっぱりバトルに発展しちゃう訳ですが、それまでの学園パートがいいですね。いちゃいちゃベタベタはいいねえ……。
ところで雪子もなんでもないように見えてけっこう嫉妬深いのがよくわかってきたんですが……なんか雪子の発言内容を見ると、裕樹と対複数(読んだ人なら言ってることはわかるはず!)はありなのか!?

08/10/01 - の記事

本日の名台詞

『ヴェロニカは王を戴かず!』


タイトル:ミスマルカ興国物語 III(小説:スニーカー文庫)
作者  :はやしともあき:林トモアキ
絵師  :ともぞ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :セルヴェチカ・サフィナ (91 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品説明は省略。
今日の台詞はシリアスとコメディをセットにして紹介してみました。その方が作品の本質を伝えられると思ったので……。

それでは台詞解説。
自由貿易都市の気概を一言で表しています。独立独歩を旨とする商人に支配者はいらない、ということです。これ実際のシーンはかなり燃えます。

本日の名台詞

「……メイドってそこまで完璧な生き物なんすか、隊長」


タイトル:ミスマルカ興国物語 III(小説:スニーカー文庫)
作者  :はやしともあき:林トモアキ
絵師  :ともぞ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ミスマルカ王国車馬隊隊員 (107 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

斜め上の展開も王道!
とにかく爽快感のある大風呂敷王道「系」ファンタジーです。

それでは台詞解説。
これはエーデルワイスが予想外の申し出をしたことが関係してますが……、ただでさえ侍従長にして将軍、しかも魔人というあまりにも規格外な存在なのに、一応形式としてはメイドもしている(たぶん実際の業務も完璧)ことへの世界の謎はどうなっているのかとまあそういうことではないでしょうかたぶん。

ミスマルカ興国物語 III

タイトル:ミスマルカ興国物語 III(小説:スニーカー文庫)
作者  :はやしともあき:林トモアキ
絵師  :ともぞ
デザイン:?
編集  :?

今乗りに乗っている絶好調なシリーズ。一切武力を用いず、策謀だけで世界に平和を導こうと本気でしているマヒロ王子の活躍を中心としたファンタジー……っぽい物語。
王道「系」ファンタジーとして、ほんっとうになんでもありな展開が売り。読んでて笑えることもしょっちゅうで、爽快感も高く、それでいて緊迫感のあるシリアスな展開もあるという贅沢仕様です。全力でおすすめ中。

ちなみに今回はキャラバンレース。トレーラーで爆走します。……ファンタジーじゃないのかって? だからこその王道「系」ですよ!

スイーツ!

タイトル:スイーツ!(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :しななやすゆき:しなな泰之
絵師  :かしわもちよもぎ:柏餅よもぎ
デザイン:?
編集  :?

第7回スーパーダッシュ文庫小説新人賞<佳作>受賞作。
萌えな小説なんだろうな、と思って読んで、都合良くハーレム展開になっちゃう意味では正しくその系譜ではあるんですが……

これ、実はけっこうすごいかもしんない。
シモネタ・エロネタ(ただし健全レベル)が頻出するんですが、これが半端じゃない。
ズボンのチャックネタでいきなり数ページに渡って記述、その後もことあるごとにしつこくチャックネタが登場、果てはそれがある人物の偽装を見破る伏線になるなんていったい誰が想像したでしょうかっ?

というわけで、シモネタを苦にしない、むしろ歓迎という人限定ではありますが、一見の価値はあると申し上げます。