名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「もう潰れるしかない演劇部にしがみついちゃってさ。マジで哀れだよな」
「誰がマジで哀れだ、この野郎!」
「ま、待て岩村! 誰もお前の事を言ってたわけじゃないぞ!」
「そ、そうだ、寝ぼけるな岩村!」
「うるせえ! 寝ぼけてるのはお前らの頭だ! このバカ! バカ、バーカ!」
「な……」
「何があっても譲れないものを持っているやつは、偉いんだよ! ひとりぼっちになっても最後まで諦めずに戦えるやつは、凄いんだよ! お前らにそれができるのか!」


タイトル:超人間・岩村(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :たきがわれんじ:滝川廉治
絵師  :toi8
デザイン:?
編集  :?
キャラ :元演劇部員&岩村陽春 (143 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

無理、不可能という言葉が大嫌い。弱小部に肩入れしては、廃部の危機を救ってきた熱い男・岩村を中心としたアメコミ同好会三人の助っ人ぶりと、彼らの周りの人間ドラマを描く青春小説です。一切、超能力などの異能は出てこなくて地味……なはずですが、熱いです。実に熱い!

それでは台詞解説。
廃部寸前の演劇部を、最後まで存続させようとしている少女の事を嘲笑している元部員への痛烈な言葉のカウンター。確かにその通り……。