名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

06/11/11 - の記事

皇帝ペンギンが翔んだ空

タイトル:皇帝ペンギンが翔んだ空(小説:電撃文庫)
作者  :さいきりゅーじ:祭紀りゅーじ
絵師  :Kアニキ
デザイン:?
編集  :?

幽霊の出る片田舎の城の管理人のシスター奮闘記……とでもしておきます。
コメディ要素は割とあるようにみえて、実はそれほどでもなかったりします。
ストーリーはなかなかいいのですが、一人一人のキャラは薄いため。あまり特定のキャラを追いかけずストーリーを楽しむ方向け。あとがきには続編を匂わせるような感じもありますが、1巻できっちり話は片が付いてますね。

06/11/10 - の記事

本日の名台詞

「ギーメル・ワウ・サーメク・トゥ! 王国は成立した。我々はこの地上に、新たな国の始動を宣言する!」


タイトル:モノケロスの魔杖は穿つ(小説:MF文庫J)
作者  :いとこうへい:伊都工平
絵師  :巳島
デザイン:?
編集  :?
キャラ :真名辺麻奈 (248 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

1巻の最後でやられた!と思うような、そんな濃い設定がいっぱい詰まった魔法ファンタジー&建国ものです。
王国を作るといっても、「魔術的に国を作る」というものなんで、これまたハッタリのオンパレード。建国の条件とかとにかく趣味的としかいいようのない世界です。本文も読みやすいとは言えませんが、一度ハマったら病みつきになるでしょう。イチオシです。

それでは台詞解説。
建国の瞬間、仕上げの魔法発動がこれ。この建国した場所がまた実に「らしい」んですが、それは読んでお確かめください。

ボクのセカイをまもるヒトex

タイトル:ボクのセカイをまもるヒトex(小説:電撃文庫)
作者  :たにがわながる:谷川流
絵師  :織澤あきふみ
デザイン:?
編集  :?

一読すればわかりますが、谷川流が心の赴くままけっこう好き勝手に書いてるシリーズです。
いわゆる現代ファンタジーの部類ですが、主人公や登場人物、時には作中の設定についても地の文でツッコミが入るような小説になっているので、好き嫌いは少し分かれるかもしれません。
あ、それと割と大きな要素だと思うんですが、作者の意向かはたまた編集の趣味なのか挿絵が狙ったようにことごとくエロいものばかりというのは……おもしろいからもっとやってください(笑) 電車で読むのがちょっとアレかもしれませんが。

タザリア王国物語2 黒狼の騎士

タイトル:タザリア王国物語2 黒狼の騎士(小説:電撃文庫)
作者  :スズキヒサシ
絵師  :あづみ冬留
デザイン:?
編集  :?

リネア様の出番がほとんどなかった……ちくしょう、ちくしょう……
などという私情はさておき、影武者がいろいろ悲惨な目に遭いながら健気にがんばる話というよりも、いわゆる戦記ものっぽくなってきました。たぶんほんとはそういう話です。
一部のファンの間では、リネア様の嗜虐趣味を見守るという趣旨が違う話になってますが気にしてはいけません。私も含めて。

七不思議の作り方

タイトル:七不思議の作り方(小説:電撃文庫)
作者  :さたけあきら:佐竹彬
絵師  :千野えなが
デザイン:?
編集  :?

学校の七不思議。でもホラーではないです。以上説明終わり。

06/11/09 - の記事

天空のアルカミレス (3)

タイトル:天空のアルカミレス (3)(小説:電撃文庫)
作者  :みかみえん:三上延
絵師  :純珪一
デザイン:?
編集  :?

現代ファンタジー。
細かいストーリーについては触れません。というより大事な部分はそこにあらず。この作者さんの作品には共通していますが、キーワードは幼馴染みと友達以上恋人未満です。
強度な幼馴染みストであり、幼馴染みな関係を書かせたら右に出る者はないのではないか、という作者の人ですが、このシリーズでは幼馴染みは脇……と見せかけてやっぱりあれでした。
そして、側で生活を続けるうちに、徐々に気になり始め、そして自分にとって特別な存在であることを意識しはじめる……そんな微妙で繊細な感情の描写が非常に冴えているのです。そういうのをお求めの方で、もしもまだ手を出していないようなら今すぐ書店にゴーなのですええ。

今日からいろいろ精進します(汗

えーっと、ようやく懸案事項がひとつ片付いて体が空きました。
いろいろやるべきことが山積みになっていて頭を抱えたい気分ですが、同人誌のこととか人気投票とか今週末までにはどうにか手をつけたいと思います……

そういえば全然脈絡ない話なのですが、某所で「なぜ〆切り前になるとオフロのカビ取りをしたくなるのでしょうか……」という、笑うに笑えない話が(でも笑う!)
やっぱり人間追い詰められると、意味不明な行動を取りたくなるもんですかねえ。私が遠い昔、まだ学生だった頃にはテスト前になると銀英伝一気読みとかしてましたが。
だめじゃん。

ボトルネック

タイトル:ボトルネック(小説:新潮社)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

すいません、やっと読み終えました……最近まで本が地層に埋もれてまして(汗

痛い、あまりにも痛々しい青春です。塩辛いなどという言葉ではこの読後感は表現しがたいです。
特に終盤の展開は吐血もの。いやそれぐらいグサッと来ます。

06/11/08 - の記事

本日の名台詞

「何で――
何で勝手にケンカして負けるの!」
「いや、だって俺、別に強くないし。暴力苦手だし。これからも強くならないと思うし」
「当たり前でしょう。想像がつきませんよ!? ヒロさんは馬鹿なことは憶えなくていいんです」
「分かってるよ。ただそれでもケンカしに行かなきゃならない時があるなら、行って負けてくるしかないじゃん」


タイトル:モノケロスの魔杖は穿つ(小説:MF文庫J)
作者  :いとこうへい:伊都工平
絵師  :巳島
デザイン:?
編集  :?
キャラ :長川律&ヒロ (30 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

趣味的!の一言に尽きる魔法ファンタジーにして、現代王国建設物語。大好きです。早く続き出ろ。

それでは台詞解説。
ちょっと分かりにくいと思いますが……側に割と仲良くしてる女の子がいて、その子は割と悪目立ちするので変な不良とかにも目をつけられやすい。で、それをしった特に腕っ節の強くない主人公はそれでもなんとかしようと動いて、でも負けてきた。そんな流れです。
負けるとわかっていてもやらねばならんのだ! ま、そういうこと。

アダルシャンの花嫁 シェーンベルムの騎士

タイトル:アダルシャンの花嫁 シェーンベルムの騎士(小説:角川ビーンズ文庫)
作者  :あめかわめぐみ:雨川恵
絵師  :桃季さえ
デザイン:?
編集  :?

アダルシャンの花嫁シリーズもいよいよ佳境。次の巻で完結です。
強大な帝国カストリアに、抵抗を続ける片田舎の国家アダルシャン。黒い悪魔とまで言われる王弟アレクシードの活躍に帝国は融和政策をとり、人質として花嫁に差し出してきたのが、まだ10歳の末姫ユスティニア。
アレクシードはこの勝ち気な姫をどう扱うか困ってしまい……。

ビーンズ文庫なんであまり読んでる人はいないでしょうが、これも立派に10歳ヒロインの話なのですええ。というか、少女小説だと幼いヒロインというのはそんなに珍しいわけでもなかったりといいつつ具体例が思い付かずお茶を濁してむにゅむにゅ。

2006年11月 の新刊情報 富士見ミステリー文庫

両方安定株なんで、特に意見無し。……とうとう天下の山鹿弁護士も被告人扱いのようで(笑)

タクティカル・ジャッジメント9 被告人・山鹿善行 師走トオル
エクスプローラー4 仇敵撃破 北山大詩

06/11/07 - の記事

本日の名台詞

「軽い、気持ちで?」
「一人やないっちゅうことは、そういうことやろ。明るく、楽しくな。くだらんことでも笑て話せる相手がおうっちゅうことや。なんや面倒があったときもな、ようするに、明日、まらみんなで笑うために頑張るのんとちゃうか。あとのことは、オマケみたいなもにゃねん。あくまで、わしにゆわせれば、やけどな」


タイトル:薔薇のマリア (6) .BLOODRED SINGROOVE(小説:スニーカー文庫)
作者  :じゅうもんじあお:十文字青
絵師  :BUNBUN
デザイン:?
編集  :?
キャラ :マリアローズ&カタリ (211 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品説明は省略。

さてさて台詞解説。
迷惑をかけることもない、よけいなことも考えないからずっと今までは一人でいたマリアローズ。だから仲間ができてもなかなか気楽に考えることができません。そんなマリアの考えをカタリが修正しているシーンです。うーん、おちゃらけてるだけじゃなく、やるときゃやりますね!カタリ。
ここまで達観できているからこそ、普段のあのお気楽な態度が出てくるのかも。

薔薇のマリア (6) .BLOODRED SINGROOVE

タイトル:薔薇のマリア (6) .BLOODRED SINGROOVE(小説:スニーカー文庫)
作者  :じゅうもんじあお:十文字青
絵師  :BUNBUN
デザイン:?
編集  :?

RPG的な感覚と、緊迫感のある戦闘と、マリアローズの精神的な成長を描くファンタジー。
この巻では今までいろいろ動いていた物事が一気に解放され、世界が局地戦から世界規模に広がった感じです。
マリアたちもかなり激しい戦闘に突入。なかなかマリアは悩みを完全にふっきれてはいないようですが、それもまたいいのです。人間、そんな簡単にすべての悩みを吹き飛ばせるなら苦労はない。あとピーがピーでピーという怒濤の展開

2006年11月 の新刊情報

新シリーズとかいろいろ出てきてますが、あえて!
タザリア王国物語2巻に注目したいと思います。さあ、リネア様はどんな活躍をみせてくれるのか!

いぬかみっ!11 有沢まみず
我が家のお稲荷さま。 (6) 柴村仁
鳥籠荘の今日も眠たい住人たち (1) 壁井ユカコ
ボクのセカイをまもるヒトex 谷川流
小さな国の救世主3 いまどき英雄の巻 鷹見一幸
タザリア王国物語2 黒狼の騎士 スズキヒサシ
天空のアルカミレス III アルカミレスキラー・ガール 三上延

絶世少女ディフェンソル (4)

タイトル:絶世少女ディフェンソル (4)(小説:電撃文庫)
作者  :まさとまき:マサト真希
絵師  :芳住和之
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

06/11/06 - の記事

本日の名台詞

「ボーイ。たいせつなもののことを思っていたければ、戦いではどんな手を使っても勝ちなサイ。人間は、死に際に、自分自身であることすらできまセンヨ」


タイトル:円環少女 (4) よるべなき鉄槌(小説:スニーカー文庫)
作者  :はせさとし:長谷敏司
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?
キャラ :王子護ハウゼン (188 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

えーと、連休中は忙しくて本読んでる暇がなかったので、代わりと言っちゃなんですが台詞を特例で2つ放出してみました。

サドロリヒロインという新境地?を開拓し(笑)、戦闘や魔法設定も実に趣味的なアクションファンタジー小説の第4巻。今日もメイゼルの嗜虐趣味が冴えてます。

それでは台詞解説。
4巻は仁の過去話なんですが、まだ仁が駆け出しのころにろくな働きもできず死を覚悟した際、大切だ思っていた人のことを思い出しもしなかったそのことが話題になってます。戦いはいつも残酷で、きれいな死に方はお話の中だけなのだというそういうこと。

本日の名台詞

「あのさ、お父さん」
「なんだ」
「あのね……わたしの……この身体ってさ。えっちなこと、で……できるの、かな?」


タイトル:超鋼女セーラ(小説:HJ文庫)
作者  :てらだとものり:寺田とものり
絵師  :あいん:Ein
デザイン:?
編集  :?
キャラ :セーラ (111 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ロボット少女ラブコメ小説。
長期化していないという点もありますが、護くんに女神の祝福を!に並ぶか、ところによってはそれ以上にニヤニヤできるラブラブを楽しんでください。

さて、台詞なんですが……
セーラはロボット少女なので、彼氏ができて甘いラブラブ街道をひた走ってるのはいいけれど、その先が気になりだしたというわけです。この直後の父親の反応がまたいいんだこれが!

06/11/04 - の記事

本日の名台詞

「あとね、お願いがあるの」
「なんですか?」
「ほかの人のお弁当、食べないで」
「え?」
「食べちゃいやだ」


タイトル:超鋼女セーラ(小説:HJ文庫)
作者  :てらだとものり:寺田とものり
絵師  :あいん:Ein
デザイン:?
編集  :?
キャラ :セーラ&瀬戸茸味 (322 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

先輩でロボ娘なセーラのかわいさに悶絶してしまえー!という作品です。
ロボットバトル?なにそれ?>問題発言
ちなみにAIとして知性の有無に苦悩したりするようなタイプの作品ではないので、その辺ご承知ください。

それでは台詞解説。
バカップル街道一直線のセーラと茸味。なのですが、ちょっとしたいきさつから他の子のお弁当を茸味が食べてしまったことへの言及です。くわーなんてかわいいんだ!

超鋼女セーラ

タイトル:超鋼女セーラ(小説:HJ文庫)
作者  :てらだとものり:寺田とものり
絵師  :あいん:Ein
デザイン:?
編集  :?

タイトルみたらバカ小説じゃないかと思うのは当然の心理だと思うわけで。
読みましたよ、喜び勇んで。ウエルカムバカ小説みたいな気分で!
……大間違いでした、これはもうラブラブバカップル小説だよ!!
ヒロインで高三の先輩セーラが近接戦闘激強のロボット少女で実際ストーリーにはロボットバトルも出てくるし重要な設定なんですが、正直読んでる内にそんなことはもうどうでもよくなってきます。こっ恥ずかしいラヴこそ持ち味!

06/11/03 - の記事

本日の名台詞

「――で、どうして夏咲はそんなに沈んでいるの?」
「…………!?」
「ん? どうして分かるのって顔してるわね。自慢じゃないけど、あんたの母親を世界で一番長くやっているのは私よ? それぐらいすぐに分かるって」


タイトル:ウィッチマズルカ (2). つながる思い(小説:スニーカー文庫)
作者  :みずぐちたかふみ:水口敬文
絵師  :すまきしゅんご:すまき俊悟
デザイン:?
編集  :?
キャラ :綾白夏咲&綾白真紀 (202 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ああ姉妹愛、ああ友情。
というわけで魔法うんぬんは抜きにして読んでもらいたいシリーズです。
なお、男はこのシリーズではとことん虐げられてるので、百合妄想の入る余地は大いにある!と言っておきましょう。

それでは台詞解説。
妹とケンカしてしまい、へこんでいる夏咲。一応それなりに普通にふるまっていたつもりでも、母親にはお見通しなのでした。母、強し!

ウィッチマズルカ (2). つながる思い

タイトル:ウィッチマズルカ (2). つながる思い(小説:スニーカー文庫)
作者  :みずぐちたかふみ:水口敬文
絵師  :すまきしゅんご:すまき俊悟
デザイン:?
編集  :?

麗しき姉妹愛はいいなあ、友情っていいなあ、親っていいなあ、と思わせてくれます。

いわゆる魔法もの。魔法を使うには、血筋とそれなりの手順と、そして使われる魔法を上回る価値を差し出すこと。いわゆる等価交換にすらならないというところがポイントです。
……が、このシリーズで注目していきたいのは魔法うんぬんよりも、血こそ繋がっていないけれどそんなことは関係なく強い絆で結ばれた姉妹愛や、頼れる親、そして得がたい友情などの描写です。

レンタルマギカ 鬼の祭りと魔法使い (上)

タイトル:レンタルマギカ 鬼の祭りと魔法使い (上)(小説:スニーカー文庫)
作者  :さんだまこと:三田誠
絵師  :pako
デザイン:?
編集  :?

今回はみかんちゃんにスポットが。
まあいつも通りの話です。

06/11/02 - の記事

第五回文学フリマにて、『ライトノベル評論(?)』シリーズの新刊及び既刊を頒布

私も一部寄稿してますが、以下榎本海月さんの紹介文でお届けします。

以前にも「まいじゃー推進委員会!」様で紹介させていただいたことのある、同人誌『ライトノベル評論(?)』シリーズの新刊及び既刊を、第五回文学フリマスペースB-15にて頒布します。また、委託本も少数あります。
 各巻の内容については以下の通りです。

◎新刊
■ライトノベル評論(?)特別版 2005年オススメライトノベル! 特別価格1200円予定 102P

円環少女 (4) よるべなき鉄槌

タイトル:円環少女 (4) よるべなき鉄槌(小説:スニーカー文庫)
作者  :はせさとし:長谷敏司
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?

三千世界の中で、唯一魔法という概念が無く、他の世界から来た者の魔法もこの世界の人間が「観測」することでなかったことになってしまう、魔法使い達にとって忌み嫌われる世界・地球。地獄と呼ばれるこの世界での、魔法使いと魔法使いに関わる人間達の戦いを描いたファンタジー。
……というのが物語の硬質な側面で、もうひとつの側面が嗜虐趣味を持つサドロリ少女な魔法使い・メイゼルさん大活躍の物語でもありますええ。

本日の名台詞

「せんせ、知ってる? 人間は細胞でできていて、細胞って五年くらいで全部入れ替わるのよ」
「だから、せんせは五年ずっとあたしのごはんだけ食べ続けたら”あたしのごはん人間”になるの。体ぜんぶに誰かの愛情がこもってるなんて、すごく素敵じゃない?」
「だからさっそく今日から、せんせのごはん、全部あたしが作ったげる」


タイトル:円環少女 (4) よるべなき鉄槌(小説:スニーカー文庫)
作者  :はせさとし:長谷敏司
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?
キャラ :メイゼル (18 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品の紹介は画像クリックで~>こればっか……

それでは台詞解説。
文章だけ読んでるとなんともまあ微笑ましい限りの光景ですが、ただひとつ問題があるとするとそれはメイゼルが壊滅的に料理の腕に問題があると言うことでしょう。あれを毎日……おそろしいことです……

06/11/01 - の記事

本日の名台詞

「ウィル子は、電子ウイルスなので、ハッキングくらいならお茶の子さいさいですよー」
「しかも大きなハードディスクを見ると、中身が国家機密だろうと激萌えハアハア画像だろうと、もう本能的に! 食べずにはいられません」


タイトル:戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス(小説:スニーカー文庫)
作者  :はやしともあき:林トモアキ
絵師  :上田夢人
デザイン:なか:中デザイン事務所
編集  :?
キャラ :ウィル子 (28 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品紹介は省略。でもおすすめな新シリーズなのです。なんでもありなのです。

それでは台詞解説。
なんてことない台詞と言われるとそれまでなのですが、ウイルスって擬人化すると「けっ、こんなファイルは好みじゃねー!」とかいろいろ言いながら食事をしているかと思ったら妙にツボに来てしまったのでありましたとさ。

戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス

タイトル:戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス(小説:スニーカー文庫)
作者  :はやしともあき:林トモアキ
絵師  :上田夢人
デザイン:なか:中デザイン事務所
編集  :?

まいじゃーイチオシの「お・り・が・み」シリーズの続編に当たる新シリーズ。
今回も期待を裏切らない暴走具合です。おすすめったらおすすめ。
なお、前作との関連具合や、果たして前作のキャラは出てくるのか?というあたりも気になるところだと思いますが……とりあえず期待して損はない、と言っておきましょう。
とはいえ、前作を読まずいきなりこっちを読み始めても何ら不都合はありませんので、こっちから先に手をつけるというのも大いにありです。
……しっかしいっそ清々しいくらいに、ギャグはあってもまともなラブがありませんねこの作者さんの作品は(笑)

吉永さん家のガーゴイル 11

タイトル:吉永さん家のガーゴイル 11(小説:ファミ通文庫)
作者  :たぐちせんねんどう:田口仙年堂
絵師  :日向悠二
デザイン:?
編集  :?

謎の全自動型門番な石像・ガーゴイルが町内の平和を守る! 御色町下町人情物語ファンタジーもいつの間にやら11巻を数える、ファミ通文庫の看板に。今回もさすがの完成度を誇ります。

今回は、病院でクリスマス。いつも通りではあるんですが、オチのつけ方をもっとも安易な方向に流していないあたりに好感が持てます。安心して図書館に置けるような良作シリーズですええ。

06/10/31 - の記事

本日の名台詞

「大丈夫だ」
「我々は寄り添える。我々はいつでも――いつまでも一緒だ」


タイトル:神曲奏界ポリフォニカ ストラグル・クリムゾン(小説:GA文庫)
作者  :さかきいちろう:榊一郎
絵師  :神奈月昇
デザイン:?
編集  :?
キャラ :コーティカルテ (297 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

シリーズ開始から10ヶ月(正確にはキネティックノベルという前フリがあったわけですが、正直言って知名度は低く、小説の方をメインとして問題ないと思います)にしてアニメ化という、超スピード展開を果たし、意気盛んです。とか言いつつ紹介文をさぼってしまいましたので、必要な方は画像クリックで見てください(苦笑

それでは台詞解説。
ここでいう我々とは、文化や出自、考え方もことなる人間と精霊はどこまでうまくやっていけるのか?という問いへの答えと、今現在仲睦まじいフォロンとコーティのカップルの将来のこと両方を刺していると思われます

ぴぴぴ!

タイトル:ぴぴぴ!(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :かみしろあきら:神代明
絵師  :鈴見敦
デザイン:?
編集  :?

ホーリー・ハーツ!の作者の人の新シリーズ。
えっと……女二人の友情物語に、ちょっと火サス……いや土曜ワイド劇場を足したようなサスペンス味付けも入ってます。

両親はいるけど、外国に赴任中、一人暮らしをしようとしたアパートは引っ越し2日目に火事で全焼し、焼き出された蛍。途方に暮れているところに通りがかったのが、とある金持ちのお嬢さま。祖父の代に蛍の祖父から世話になったらしく、説き伏せられてお嬢さまの家にやっかいになることに……。薫のペット……というか相棒のひよこ・ぴよが実にいい味出してます。基本的には友情物語ですね。作者の人は友情物語が心底好きなんだろうなあ、と思いました。……ちなみに今回はあんまり百合妄想の余地はないかと……。