名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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06/12/27 - の記事

本日の名台詞

恨みを動機に、何かをやろうだなんて。
確かに、下品だ。卑しい。あさましい。そんなのは自分じゃない、と思った。
やりたいから、やる。それが自分だ。
そして何より、人を見返すためにやるなんて、先生に失礼だ。自分の感情を解決するために、利用するようなものだから。技術一つに懸命になっている人を利用するなんて! そんなひどいこと!
恨みなんて捨てて!
ただわたしらしく一生懸命に!
もっと品性高く!
もっと高潔に!
ただひたすら、新しい世界を追って!
そうでなければいけないわ!


タイトル:ユーフォリ・テクニカ―王立技術院物語(小説:C★NOVELS ファンタジア)
作者  :さだがねしんじ:定金伸治
絵師  :椎名優
デザイン:?
編集  :?
キャラ :エルフェール (52 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

東洋人として研究所に初の招聘を受けたネルは、蔑視・差別という逆風のため研究員捜しに難航中。そんな中すごい勢いで、研究員を志願してきた少女が一人。その暴走少女は実は王女様で、実は超のつく研究バカだったのです……。
とまあ概要はこんな感じ。詳細が知りたい場合は、商品画像をクリックしてください。
とにかくイチオシです。

それでは台詞解説。暴走王女様のスイッチが入ったら止まらない性格の中で、ポジティブに働いている時のご様子。大変にぎやかなのですが、これが作中では実に魅力です。

戦嬢の交響曲1

タイトル:戦嬢の交響曲1(小説:ファミ通文庫)
作者  :つきじとしひこ:築地俊彦
絵師  :赤賀博隆
デザイン:?
編集  :?

ツン好きは必見(ツンデレ好きではないことに注意されたし)。ものすごく愛想がなく、強いけれどいつも一人きりで戦う美少女がヒロインの話。
人類を襲う、謎の生命体ラルワ。それを倒せるのは、『アニムス』を持った、思春期の少女の一部のみ。素質を持った少女達を戦士として養成する女子校に、なぜか主人公の少年が、唯一男でありながら転校してくるところから話は幕を開ける……。
あとがきでTRPGを意識しながら書いたというだけあって、集団戦に重きをおいたアクションになっているのが特徴です。力押しではなく、頭脳で勝負!みたいな。後はスポ根的な要素もあるかも。頑なな考えを持つヒロインや、状況に翻弄される主人公の少年がどう成長していくかもみどころのひとつです。
とりあえず次の巻も読もう、うん。

バッカーノ!1934 娑婆編―Alice In Jails

タイトル:バッカーノ!1934 娑婆編―Alice In Jails(小説:電撃文庫)
作者  :なりたりょうご:成田良悟
絵師  :エナミカツミ
デザイン:?
編集  :?

ここに来て、いっそう登場人物の錯綜っぷりが加速してきました。
不死者に加えて吸血鬼(ラミア)まで話に加わってきて、ものすごい混線模様です。
正直言って、もう把握しきれてません(汗 が、確かに群像劇としてはこの上なく魅力的なことも確かなので……人物紹介用の小冊子なんか作るとかなりの需要があるんじゃないかな?と思ったり。web上ではバッカーノ!Wikipediaを参照しながら読むと便利です。

れじみる。

タイトル:れじみる。(小説:電撃文庫)
作者  :ふじわらゆう:藤原祐
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?

うっかり紹介文格の忘れてました(汗
レジンキャストミルクの外伝。どんどん鬱で救いがたさを増していく本編とは違い、隅から隅ま一冊丸ごとで学園コメディとなってます。レジンキャストミルクファンは、鬱なところではなく、学園でのキャラ同士のやりとりがお気に入りな方が多い様なので、これは非常に嬉しい仕様です。
また、各短編の前には椋本夏夜さんによる巻頭漫画があり、これがまた実によく各短編と繋がった内容になってます。作家と絵師間の連携が強いのもこのシリーズの特徴ですが、ある意味「れじみる。」は、ライトノベルに置ける作家と絵師の相互補完の理想形と言えるでしょう。