名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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06/04/03 - の記事

本日の名台詞

《ああっとな……かいつまんで説明すると師匠が風呂入ってる間、部屋に尋ねに来た依頼者の娘さんと喋っていたわけだ。そしたらそこに戻ってきた師匠が急速に機嫌を悪くして、今に至る——というわけなんだが……な、わけ解んないだろ?》
(——ねえ、光輝。お師匠さんが機嫌悪くなった原因、本当に解らないの?)
《ああ、全く》
(——光輝)
《——あん?》
(お姉ちゃん、今ほど安らぎを感じた事は無いわ)
《——はぁ》


タイトル:影・光(シャドウ・ライト)—英国編(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :かげなあさみ:影名浅海
絵師  :うえだりょう:植田亮
デザイン:?
編集  :?
キャラ :星之宮光輝&星之宮御影 (92 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

影≒光(シャドウ・ライト)は、……えーごめんなさい。これかなりのベタベタな話で、まいじゃーか?と言われると微妙なところですが、ベタとしてはかなりいい方向に突っ走っている感じなので、紹介しておきます。
実家で退魔師の家系生まれながら、全く魔術の才がなかった光輝が、イギリスから大きな力を手にして、蔑み続けられた父親を見返すために戻ってきた……そんな幕開けをする魔法もの。
私自身は魔法設定は二の次で、双子の姉弟が「健全」なんだけどベタ甘ラブラブっぷりを見せつける様がなんかこうツボに来ました。2巻でもそれはもちろん健在ですが、弟の師匠(ツンデレな人)が登場してさらに愉快なことになってます。

円環少女 (3) 煉獄の虚神(下)

タイトル:円環少女 (3) 煉獄の虚神(下)(小説:スニーカー文庫)
作者  :はせさとし:長谷敏司
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:なか:中デザイン事務所
編集  :?

相変わらず、ちょっと読みにくいけれどもハマり度の極めて高い魔法アクション。とんでもない能力を持った魔法使いとの闘いに勝ち目はあるか? はい、大いに燃えました。
三千世界の中で唯一魔法という概念が無く、どころかそこの住人に「観測」されることで魔法自体なかったことなる……それゆえに地獄と呼ばれ、魔法使い達の流刑地にされた日本。という設定に惹かれたらもうそれは間違いなく買いです。あとは嗜虐癖のある少女とか、もうとにかくいろんな要素てんこもり

ジャンクル!

タイトル:ジャンクル!(小説:ファミ通文庫)
作者  :きむらこう:木村航
絵師  :カズアキ
デザイン:?
編集  :?

かなり独特な設定&展開です。コメディ成分はかけらもなし。
文明の崩壊した近未来。異常発達した森・ジャンクルが世界を覆い、人は世界に散った毒素から身を守るために、植物の種子を身体に植え付け、発芽させ、身体と一体化させることで毒素を分解する能力を身につけている。(表紙画像で頭から生えてるのは植物の葉っぱです)
容赦ない展開なので、その辺覚悟が必要かも。まいじゃー志向の強い方や、オリジナルな世界観に目のない方におすすめ

学校を出よう! 2 I-My-Me

タイトル:学校を出よう! 2 I-My-Me(小説:電撃文庫)
作者  :たにがわながる:谷川流
絵師  :あおなまさお:蒼魚真青
デザイン:おぎくぼゆうじ:荻窪裕司
編集  :?

ハルヒ作者による別シリーズ。
思春期の短期間だけ人によって発言する事のある、一種の超能力・EMP能力。
そのEMP能力者を一般社会から隔離するために作られた第三EMP学園で起こる事件を解決していく……というのがシリーズの基本スタンスですが、この2巻はちょっと性格が違ってます。

時間ものの良作。