名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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08/02/11 - の記事

本日の名台詞

「別に、私はいいんです。奇蹟みたいに助かった周慈が、これからもこのまま元気でいてくれれば、それで」
『もっとあるだろ? お前くらいの歳の女の子だったらさ。すげえ高いブランドの服が着たいとか、色んなトコ行って遊びたいとか、そういう普通のさ、自分のために何かするっていう……』

「走りたい」
「走りたい走りたい走りたい走りたい。……これで、いいですか?
もし生まれた時からこうだったなら、こんな思いはしてなかったかもしれません。でも、私は知ってるんです。自分の足で歩く感覚を。地面を蹴る感触を。だから余計に……願っちゃうんです」
「絶対に叶わない願いは夢とは言いません。寝言って言うんです」


タイトル:藤堂家はカミガカリ(小説:電撃文庫)
作者  :たかとおひょうすけ:高遠豹介
絵師  :油谷秀和
デザイン:?
編集  :?
キャラ :藤堂春菜&建代神一郎 (171 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

笑いと少しの切なさとアクションとをテンポのいい文体で駆け抜けるストーリー。ええ話だった……。
なお、1巻だけで万事okな綺麗な終わり方ではありますが、続きも普通に書けそうなだけに2巻を今から期待してます。

それでは台詞解説。
もっと軽快でニヤリとさせるような文章もあるんですが、ここではあえてしんみりとする部分を取り上げてみました。

藤堂家はカミガカリ

タイトル:藤堂家はカミガカリ(小説:電撃文庫)
作者  :たかとおひょうすけ:高遠豹介
絵師  :油谷秀和
デザイン:?
編集  :?

第14回電撃小説大賞<銀賞>受賞作。
ツボに入って不覚にもちょっとウルッとしかけてしまいました。
文章にリズム感があって、読み進めるのが気持ちいい作品です。
別世界「ハテシナ」から使命を帯びてやってきて、半ば強引に護衛役として藤堂家に入りこんだ建代神一郎と天霧美琴の二人がメインの物語。日本神話っぽい設定を使いながらも、敷居の高さが全くない軽快で心の温まるストーリーをお楽しみください。黒枠でのおすすめです。