名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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08/04/18 - の記事

本日の名台詞

「違う、私は人以上の超越者などではない。そんな肩書きは望まない。私は人でいいのだ。人になりたいのだ!」
「人は惰弱です。愚かです。貴女のような力の欠片もない、無力な、普通の存在なのに!」
「ああ……普通だな。普通だった。魚屋の親父、八百屋の親父、クリーニング屋の親父――奴らは惰弱で愚かで何の力もない。認めよう。だが」
「だが、笑っていた! とても幸せそうだった。私もあんなふうになりたい。その中に入って幸せになりたい――そう思って何が悪い。だって私は今までずっと一人だった。笑えなどしなかった。だから私にできないことができる人間達こそが、私にとっての超越者だ!」


タイトル:C3-シーキューブ 3(小説:電撃文庫)
作者  :みなせはづき:水瀬葉月
絵師  :さそりがため
デザイン:?
編集  :?
キャラ :フィア&ビブオーリオ (268 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

エロくて時にはかなり性格の悪い展開も多い異能バトル。
詳細は書影クリックでどうぞ。

それでは台詞解説。
フィアの並外れた能力を崇拝するビブオーリオ。しかしフィアにとっては大事なことはもっとちがうことでした。

C3-シーキューブ 3

タイトル:C3-シーキューブ 3(小説:電撃文庫)
作者  :みなせはづき:水瀬葉月
絵師  :さそりがため
デザイン:?
編集  :?

いつも通り!
ひねくれてて、エロくて、人の悪い描写が実に多いです。
で、玲朧月さんが既に思いきり代弁してくれているわけですが、いいんちょさんいいよいいんちょ。
フィアはまあ別にいいや、みたいな?>さりげに酷い
そして、実のところ前シリーズとまったくやってることは一緒なはずなのに、↑なわけですが、まあ気にしたら負けということで。
異能バトルとラブ……ややエロコメ?

ミステリクロノ 3

タイトル:ミステリクロノ 3(小説:電撃文庫)
作者  :くずみしき:久住四季
絵師  :甘塩コメコ
デザイン:?
編集  :?

基本的にエンタメとミステリというのは非常に両立が難しく、どうしてもどっちかに軸がぶれることになるんですが、これは比較的エンタメしつつ、「ミステリ風」でなくきちんと「ミステリ」として作品を作ってます。
元・天使の少女が、人間の個体時間を操作する特殊な銃・クロノグラフを落としてしまい、7つを回収してくるまでは人間にされてしまった……。
時間ミステリです。
ただし、操作される時間は適当SFのようにアバウトな運用ではなく、厳格なルールに基づいているのでミステリが成立するわけですね。

……今回も、ころっと騙されましたorz

Kaguya―月のウサギの銀の箱舟

タイトル:Kaguya―月のウサギの銀の箱舟(小説:電撃文庫)
作者  :かもしだはじめ:鴨志田一
絵師  :あおいくみこ:葵久美子
デザイン:?
編集  :?

ムーンチャイルドと呼ばれる一部の子供のみに発言する異能・アルテミスコード。
そんなアルテミスコード持ちだが「自分の見えているものを他人にも見せる」というイマイチ使いどころのない微妙な力を持った少年・宗太と、強大なアルテミスコードを持ちながらも盲目の少女・ひなた。
そんな二人のボーイミーツガール&異能バトルです。

これは設定が上手いですね。二人三脚で戦ってはじめて真に最強となれるわけで。