名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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08/09/10 - の記事

本日の名台詞

「葉桜」
「星野は孤立無援だ。どんな事情があるか分からないけど、得体の知れない連中に追いかけられてる。確かにあいつも怪しいところはあるさ。だけど、あの<渦巻き>とかいう女みたいにいきなり襲いかかっちゃこなかった。あいつはずっと言葉で俺の助けを求めてた。さぁ、その上で聞くぞ。見知らぬ土地で助けを求めてきた同胞を見捨てるのがおまえの正義なのか。おまえの理想なのか」
「おまえが俺を守るって言うなら俺の身体だけじゃない、俺の正義も守ってくれ。おまえならそれができるだろ」


タイトル:葉桜が来た夏 2(小説:電撃文庫)
作者  :なつみこうじ:夏海公司
絵師  :もりいしづき:森井しづき
デザイン:?
編集  :?
キャラ :南方学 (159 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

異人種コミュニケーション。あとついでに(要素としては種じゃないですが)吸血鬼うんぬんなんてものも。
反発しかなかった少年少女が深い信頼感で繋がれるまで。

それでは台詞解説。
あまり詳しく説明するとネタバレもいいところなので適当にぼかして話しますが、星野という少女の言動に不信感があって素直に助けようとは思えない葉桜を、学が説得しているシーンです。

葉桜が来た夏 2

タイトル:葉桜が来た夏 2(小説:電撃文庫)
作者  :なつみこうじ:夏海公司
絵師  :もりいしづき:森井しづき
デザイン:?
編集  :?

(1巻の紹介でも同じこと書きましたが)異人種コミュニケーションと、ボーイミーツガール。
お互いに不幸なファーストコンタクトを果たしたことが原因で、深い遺恨が残っている人間と”宇宙人”
お互いの種族のわだかまりをそのまま持っている二人の少年と少女が、大きく反発し合ううちに徐々に相互理解が深まっていく……そんなストーリーです。

2巻では、お互いに信頼感で結ばれてはいるものの、朴念仁とツンデレなためどうにもこうにも不器用な二人・学と葉桜の恋?の進展具合を見るのが楽しいですええ。

藤堂家はカミガカリ 3

タイトル:藤堂家はカミガカリ 3(小説:電撃文庫)
作者  :たかとおひょうすけ:高遠豹介
絵師  :油谷秀和
デザイン:?
編集  :?

日本神話&各地の神話を下敷きにした現代伝奇アクション。
あくまでも下敷きなので、敵の名前やイルフィニと呼ばれる強力な武器の名前にピンと来る程度で、そのままというわけではありません。
ちょっとしたいわくがあって、車椅子生活を送るしっかり者の姉と優しいけど気弱な弟の二人暮らしの家庭に、身分を隠して居候中の二人のハテビトを中心とした物語です。

空気を吸うように自然と出てくるコメディ要素、これが肌に合うなら買いですええ。