名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

09/10/26 - の記事

本日の名台詞

「断る」
「なんだと?」
「この杖を捨てたら、ぼくはぼくでなくなる。だから断る」
「死にてえのか!」
「それも断る」
「言ったろうが! 銃のほうがはええんだよ!」
「お前の弾など当たらぬ」
「この距離で外すわけがねえだろうが! おりゃあこれでも傭兵だ! 飯の数より、ぶっ放した弾の数のほうが多いんだぜ!」
「絶対に当たらぬ」
「お前さん、バカか!」
「ぼくには夢がある。その夢をかなえるまでは、ぼくは絶対に死なない。なにがあってもだ。だからお前の弾など当たらんのだ。とにかく心をこめて撃つんだな。何発撃ったのかは知らんが、その弾が、お前の人生最後の弾だ」


タイトル:烈風の騎士姫(小説:MF文庫J)
作者  :やまぐちのぼる:ヤマグチノボル
絵師  :うさづかえいじ:兎塚エイジ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :カリン&傭兵崩れ (59 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ゼロの使い魔と同一の世界観で展開する、男装の騎士見習い少女による活劇。
非常にいい出来です。燃えて萌える。

それでは台詞解説。
若さと勇気(実はこの勇気はわけありですが)に溢れるカリンは、酒場でのいざこざで相手が銃を持ち出したとき、それでも一歩も引かずこう言い放つのです。無茶理論なんですが、ここまで断言されるとそう思えてくるからすごいです。

とある科学の超電磁砲 4―とある魔術の禁書目録外伝

タイトル:とある科学の超電磁砲 4―とある魔術の禁書目録外伝(小説:電撃コミックス)
作者  :ふゆかわもとい:冬川基
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

まず最初に。
原作しか読んでないという方がもしいたら、『絶対に』このシリーズは読むべきです。
独立したひとつの作品として読んでも秀逸なのはもちろんのこと、原作で描かれなかった、しかし実は重要なエピソードを描写しているからです。

「とある魔術の禁書目録」で、ヒロインとしてはすばらしく影の薄いインデックスを差し置いて、ぶっちぎりに人気の高いレベル5の超能力者・御坂美琴を主役にした外伝。
4巻では、原作の3巻の内容――つまりレベル6シフト計画に関わるエピソードが描かれます。当然妹達(シスターズ)が登場。

烈風の騎士姫

タイトル:烈風の騎士姫(小説:MF文庫J)
作者  :やまぐちのぼる:ヤマグチノボル
絵師  :うさづかえいじ:兎塚エイジ
デザイン:?
編集  :?

男装の美少女、騎士を志す! これはおもしろい。

ストーリーとしては、王道ファンタジーで突飛な展開があるわけでもないんですが、台詞の使い方とか読みやすい文章とか、無駄のないストーリー運びとかそういうものが合わさってこのおもしろさを形作ってるんでしょうね。

ゼロの使い魔と同一世界観で物語が動いてますが、あっちは一切知らなくていいような構成になってるので、ヤマグチノボル初読みとしてこの作品から入ってみるのはいかが?