名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

09/10/30 - の記事

ラッキーメイド天くん

タイトル:ラッキーメイド天くん(小説:HJ文庫)
作者  :わかつきひかる
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

女装少年っ!
父親が莫大な借金を作った挙げ句蒸発し、その借金を背負う羽目になった少年・大黒天(あまね)。
彼は借金を帳消しにする代償に、とあるお金持ちに「買われた」のだが、その金持ちとは小さい頃結婚の約束をした少女・伊集院千早だった!

その千早は、小さいときの約束など忘れたかのように振る舞い、天を犬扱いしたあげく、「メイドとして」働かせるのだった。
この設定でも十分にラブコメ的にはわくわくするのですが……

驚くなかれ、この物語の後半では、全くの予想外だったんですが”経済戦争”が勃発します。しかもこれが燃えるんですよ!
ちょいと表現的に生っぽい部分もあるんで、それさえ許容できるなら女装少年ものとしておすすめ。

剣の女王と烙印の仔III

タイトル:剣の女王と烙印の仔III(小説:MF文庫J)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :夕仁
デザイン:?
編集  :?

こと3巻に関しては、聖女とも呼ばれるザカリアの指揮官・フランチェスカの独壇場だとあえて断言しましょう!
自らの陣営が生き延びるためには、どんな卑怯な手段でも厭わない徹底した現実主義の王(指揮官)というのは、実はものすごくレアなキャラかもしれません。
それを読むだけでも十二分な価値があると思います。

《星喰らい》と呼ばれ、敵は愚か、災厄を運ぶとして味方にも恐れられる傭兵の少年・クリスは、戦場で大剣を振るい《塩撒き》と恐れられる少女・ミネルヴァと運命の出会いをする。ミネルヴァの確実な未来視さえもねじ曲げ、ミネルヴァの死さえも喰らうというクリスの力はどこから来るものなのか……クリスの戦う先には屍しか生まれないのか。
剣と魔法のファンタジー。