名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

09/06/01 - の記事

サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

タイトル:サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY(小説:スニーカー文庫)
作者  :こうのゆたか:河野裕
絵師  :椎名優
デザイン:?
編集  :?

「リセット」という、世界を巻き戻す能力がこの物語の肝。タイムリープものの一種と言えそうですが、仕掛けが非常におもしろい!
この能力にはひとつ大きな制限があって事前に戻る箇所を「セーブ」する必要があり、さらに「リセット」した本人もその記憶を失ってしまうという……。
釣られるしかねえええええ!!というストーリーです。

また、乙一が帯の推薦文を書いてるのは伊達ではなく、作品の雰囲気がかなり乙一に似たところがあります。
透明感があって、そのくせどこか醒めた目で見ているような視点が特徴的。
ちょっと文体に好き嫌いが出そうですが、この独特な雰囲気も込みで黒枠おすすめ。

彼女は戦争妖精 3

タイトル:彼女は戦争妖精 3(小説:ファミ通文庫)
作者  :うれしのあきひこ:嬉野秋彦
絵師  :フルーツパンチ
デザイン:?
編集  :?

いっそ感動的なくらい、媚びず、愛想がなく、遠慮もなく、そのくせ責任感はあるという、ラノベの主人公に多いへたれや八方美人系とは一線を画した少年・伊織。
彼の平穏な日常は、ある日突然現れたどうみても童女な”妖精”クリスによって破られ、容赦なく戦いの日々へと狩り出されるという現代ファンタジーです。

実はロリ御用達小説でもありますが、あざとく狙った部分はないのでご安心を?

レディ・ガンナーと虹色の羽

タイトル:レディ・ガンナーと虹色の羽(小説:スニーカー文庫)
作者  :かやたすなこ:茅田砂胡
絵師  :草河遊也
デザイン:?
編集  :?

国の有力貴族の愛娘で、正義感が非常に強くこうと思ったら絶対に意志を曲げず、上流階級の人間にありがちな奢った部分がまるでなく、その上44口径の銃を使いこなすお嬢様、キャサリン・ウィンスロウの活躍を描いた物語。

相変わらずの安定したおもしろさですね。
キャサリンは凛として強く、きちんと少女っぽい部分もあるのに男に媚びるようなところがないので特に女性にはおすすめしたいです。
ストーリー的には1巻1巻できちんと区切られているので、未読の方はぜひ最初の『レディ・ガンナーの冒険』だけでもお読み下さい。