名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

レディ・ガンナーと虹色の羽

タイトル:レディ・ガンナーと虹色の羽(小説:スニーカー文庫)
作者  :かやたすなこ:茅田砂胡
絵師  :草河遊也
デザイン:?
編集  :?

国の有力貴族の愛娘で、正義感が非常に強くこうと思ったら絶対に意志を曲げず、上流階級の人間にありがちな奢った部分がまるでなく、その上44口径の銃を使いこなすお嬢様、キャサリン・ウィンスロウの活躍を描いた物語。

相変わらずの安定したおもしろさですね。
キャサリンは凛として強く、きちんと少女っぽい部分もあるのに男に媚びるようなところがないので特に女性にはおすすめしたいです。
ストーリー的には1巻1巻できちんと区切られているので、未読の方はぜひ最初の『レディ・ガンナーの冒険』だけでもお読み下さい。

今回は蜥蜴のベラフォードがメインです。
母親がまだ自分の小さい頃に死んでいるため故郷も知らないベラフォードに、突然里からの使いが。しかも手荒な方法で無理矢理拉致された!?

無形種族と呼ばれる人間と、人間以外の獣形態に変身できる種族が暮らし、価値観のあまりにも異なる存在同士が相容れずぶつかり合ったりする、そんな世界観が魅力です。

それにしてもキャサリンの、激情を押さえて静かに畳みかける啖呵には毎度ほれぼれしますね……。


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