名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

『そんなに他人に好意を向けることが怖いの?』
「……またずいぶんと楽しげな話題だなァオイ。放課後の散歩にはピッタリだ」
『暴君ってのは楽じゃんか。
そりゃ人それぞれで苦悩もあんでしょうけど、でもやっぱり気楽な部分もあるはずじゃん。だって暴君は裏切られない。仲が冷める心配もない。自分の見せた好意を跳ね除けられる恐れもない。何故なら恐怖と憎悪の大賞でしかないから』
『人間関係ってのが好意と悪意のみで成立している、なんて単純なことは言わないじゃん。でも、今までの君は目の前の全てを拒絶と悪意で跳ね返せば良かったのは事実じゃん。楽だよね。これからは違うけど。だから尋ねてるじゃんか。好意と悪意、どちらを見せるか選ぶのはそんなに怖いのかって』


タイトル:とある魔術の禁書目録(インデックス) (12)(小説:電撃文庫)
作者  :かまちかずま:鎌池和馬
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :黄泉川愛穂&アクセラレータ (160 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

絶好調、お人好し、フラグ立て名人、幻想殺し、そのくせ異性関係には超鈍い少年・上条当麻が右に左に奔走する現代ファンタジーです。

さてさて、それでは台詞解説。
台詞を読む際の補足事項としては、今まではほぼ無敵の存在だったアクセラレータが、とある事件をきっかけにしてそうではなくなったということを頭に入れておく必要があります。優しくされてそれに答えないのはなぜか?と。黄泉川せんせ、伊達に世話好きじゃないですね。なにげに重い事実を突きつけてきます。