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付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います

タイトル:付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います(小説:電撃文庫)
作者  :おどうあきひこ:御堂彰彦
絵師  :タケシマサトシ
デザイン:?
編集  :?

唐突ですがおすすめです。
アンティークショップに集まる怪しげな道具が引き起こす事件……という舞台設定は、これも人気のある題材でかなり過去に色々読んできてます。さて、お手並み拝見と言ったところだったわけですが……
おお、これはおもしろい。
とりあえずイラストにまずやられました(笑)
肝心の本編は、そこのアンティークショップで働く普通の男子高校生・刻也と、美人だけど無表情系でクールな住み込みバイトの舞野咲、そして店主なのによく偽物をつかまされる都和子の3名が主な登場人物です。
すべて大団円で終わったりせず、ちょっと切ない展開を見せたり、かと思うと4話では刻也と咲の関係について実に絶妙な筆致でニヤリとできる話が展開したり、物語にも幅がありますね。これでこの作者の人の作品は「ヒトクイ」「12DEMONS」に続いて4作目になるわけですが、文句なしにこの作品が一番おもしろいです。というか作品リストをみるまで同じ作者だとは思ってませんでした(汗


この作品の名台詞

人は――主に刻也が――わたしのことを感情がないとか言うけれど、それは表情にうまく出ないだけで、もちろん感情はあるし、心は動いている。
例えばいきなりプレゼントを渡されて動揺する程度には。

→解説


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from 愛があるから辛口批評! on 金曜, 2007/07/20 - 20:31

付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います 作者: 御堂彰彦 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2006/10 メディア: 文庫 「なるほど、小粒だけど面白い短編集だな」 と思った小説です...

from 愛があるから辛口批評! on 金曜, 2007/07/20 - 20:31

付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います 作者: 御堂彰彦 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2006/10 メディア: 文庫 「なるほど、小粒だけど面白い短編集だな」 と思った小説です...

from ラノベ365日 on 月曜, 2006/10/16 - 01:39

付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います御堂 彰彦 メディアワークス 2006-10by G-Tools 【『アンティーク』と呼ばれる不思議な力が宿ったものがある。付喪堂骨董店~FAKE~は、ごく稀に本物が...

from F.Y.A.E./review ver. on 木曜, 2006/10/12 - 15:26

前作「12DEMONS」は上下巻のサイコサスペンスでしたが、今作はミステリアスな雰囲気はあるもののどこかのどかな骨董店を舞台にした短編集です。

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