名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「ぼくの艦長(マノワス)は決まっているんです。
たぶん、そんなに無能じゃないと思いますよ」
「そりゃ、よかった。ということはおれの艦長も決まっているってことか?」
「ええ。
彼女が約束を忘れていなければ、ですけど」


タイトル:星界の断章 2(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :もりおかひろゆき:森岡浩之
絵師  :赤井孝美
デザイン:?
編集  :?
キャラ :リン・ジント&ティルース (73 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

言語体系に至るまで徹底的に作り込まれた世界観が魅力でありながら、ボーイミーツガールなストーリーを持ち込んだために作品に入りこみやすいSF・星界の紋章シリーズの短編集です。12篇あるので、主要キャラはほぼすべて何らかのエピソードで登場します。

さて、台詞解説。
すでに本編を読まれている方にはおなじみ、ラフィールとジントはこの短編の過去にある約束をしているのですが、その約束に関わるエピソード。こういうちょっとした話から、いかにジントがラフィールのことを大事に思っているのかが分かろうという物です。実際に結果がどうなったのかは……星界の戦旗参照のこと。改めて読み直すとなんだか感慨深いものがありますよー。