名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

そして朝が来た。
まず、一つ自慢したいことがある。この日私がくわえていた食パンは、歩道橋の上を走っている最中人にぶつかって引きちぎれ、青森行きのトラックの荷台に落ちて旅立って行った。ちょっとした快挙だった。


タイトル:マキゾエホリック Case2:大邪神という名の記号(小説:スニーカー文庫)
作者  :あずまりょうた:東亮太
絵師  :Nino
デザイン:元良志和
編集  :?
キャラ :高浪藍子 (219 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

登場人物を「転校生」だの「黒幕」だの「吸血鬼」だのという形に記号化して送る学園伝奇もの。ちなみに主人公のクラスは32名で、巻末にはクラス名簿が用意されてますが、実際に登場したのはまだ半数ほど。なんか某少年漫画をイメージしますが気にしない方向で。
変人ばかりのクラスで、次々起こる事件に「普通人」である少女がひたすら巻き込まれてという物語です。
もとより、ライトノベルは登場人物を記号化する傾向があるので特に何とも思いませんでしたが、ただ1巻では登場人物がひたすら出るだけ出てとっ散らかして終わりという印象が強かったのが、2巻に入りかなりすっきりしたように感じられました。
一人称での進行ですが、ちょっとした表現がなかなか面白いと思います。

それでは台詞解説。
今日紹介している台詞は、特にどうということもない場面で用いられている表現です。こんな感じで一人称によるちょっとした表現がなかなかにキレ味がいいのではないかと思ってます。