女皇の帝国3 内親王那子様の聖戦
作者 :よしだちかし:吉田親司
絵師 :颯田直斗
デザイン:?
編集 :?
架空戦記もの。ソ連に占領された日本を奪還せんと内親王那子様が奮闘します。
他の架空戦記と一線を画する要素として、内親王那子様というカリスマ皇族プリンセスの存在感が非常に高く、そこがポイントです。
ハイル、ユア・ハイネス!!
そもそも架空戦記の宿命として、元ネタを知っていないと歴史改変をされてもどこがおもしろいのかわからないという弱点があり、やはりこのシリーズも第二次大戦当時の軍事知識があるのとないのとでは全然評価が変わってくると思います。
私の場合、基本的に軍事知識はないも同然なんですがたまたま第二次大戦付近に限っては一時期文献をいくつか読んでいたために、かなりシンクロ率高く読み進むことが出来ました。
時代的には第二次大戦時。ソ連に日本が占領されてます。
海外にいて拘束を免れた内親王那子殿下は、非常に聡明かつこれまでに海外における献身的な活動の成果で民衆への人気も高いカリスマ的存在。
そんな彼女を核としつつ、各国の思惑やソ連との関係などは複雑に絡み合った結果、日本を奪還すべく日米を主とする連合部隊が組織され、連戦が繰り広げられます。史実では有り得ない展開や、超兵器の登場などはこの分野のお約束なので、各自ご覧ください。
まあライトノベル読者的にはやっぱり那子様イチオシと言うことで。
特にハルゼー提督とか山本五十六が那子様に心酔しちゃってるのがもうおかしくておかしくて!
架空戦記とライトノベルの合体は、この作者の人もいくつか書いてますが、このシリーズが一番どっちにも偏りすぎずバランスがとれてると思います。
両方に素養のある方にはぜひともおすすめしたいところですええ。
この作品の名台詞
「皆に申し伝える。我らは勝たねばいかん。必ず勝って義を正す世の中にせねばならん。
これは日本一国の問題に非ず。敵わぬからとて大黒の横暴を見逃せば、歪んだ平和しか訪れぬではないか。そんな偽物の安逸に浸るより、那子は血と汗の中に真の大安を見出す方を選ぶ。
ここで我らが敗れれば、自由と平和を望む民の長恨は100年先まで残るであろ。
命じる。海軍元帥として、内親王として諸子に命じる。必ず、勝つのじゃ!」
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