名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「本当の神さまっていうのはね、救いも慈悲も、与えてなんかくれやしないの! 教会で祈ってるような連中に、本物なんて見えちゃいないわ! 片目片腕奪われて、それでもひとり西域潜って来たんでしょうが! 地べた這いつくばって泥水すすって、木の根草の根かじったときに、汝が呪った相手がそれよ! 恨み辛み悲しみ死ねと、試練を与えたそのものよ!」

「それが……てめえの、”導き”か」
「汝が受けた”神託”よ」

「……とまあ、今のが従者としてのあたしの本音。あたしが信じてるってだけの神さまの姿。我が勇者に、ただすごい勇者になって欲しいってだけの……あたしの勝手な願望ね」


タイトル:ミスマルカ興国物語 V(小説:スニーカー文庫)
作者  :はやしともあき:林トモアキ
絵師  :ともぞ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :エミット&ジェス (267 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

魅惑の大風呂敷。
とにかくこの人の作品を完結に表現するとこうなります。

それでは台詞解説。
いつも茶化したように笑ってる姿ではなく、完全100%本気モードのシスター・エミットです。ほんとは数ページに渡って要注目な台詞が続くんですが、悩みに悩んだ末この部分を紹介することに。神職が発している内容だからこそ、より一層の重みがあります。