名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「まったく、ぬしがもっと察しのよい雄であれば、こんなこっぱずかしいこと言わんでもすむのに」
「それは……すまない……」
「くふ。ま、お人好しなのはおぬしの数少ない美点じゃが……わっちにはそれが少し怖い。
わっちがこんなふうに寂しげにしておっても、ぬしはがぶりと食わぬのじゃからな。まったく、恐ろしい雄じゃ」


タイトル:狼と香辛料 (4)(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ホロ (117 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

「狼と香辛料」は、経済要素が入っているからこそ、物語が光り輝くのはもちろんですが、それを抜きにしてロレンスとホロの掛け合いだけでも相当にイケてる気がするのは私だけじゃない、はず。

それでは台詞解説。
どこまで本気で言ってるのかすらもわからない、でも100%お世辞やジョークで構成されているわけでもないのでなおさら本心が掴みにくい、男を手玉にとる悪女(笑)ホロの真骨頂発揮といったところですね。あ、言うのも野暮ですが食うってのは当然あれの比喩ですから!
そしてさらに妄想は無限大に広がるのですが、一応神様ともあがめられる存在と普通の人間が、ゴールインしちゃうと子供はどうなっちゃうのかなあ、とかそういうどうでもいいことをつい考えてしまいます。