名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「今日は……僕がやるよ」
振り向くと、彼はちょっと照れ笑いしながら、
「ずっと自分で作ったの食べてると、他の人が作ったの食べたくなったりしないか?」
——あ。
「僕はそうだったからさ。大丈夫、こう見えても作れるものはあるんだ」
きた。
彼はときどきこんなふうに不意打ちを食わせて、やさしく胸を締めつけてくるのだ。


タイトル:イリスの虹 (2)(小説:電撃文庫)
作者  :ななつきたかふみ:七月隆文
絵師  :平野克幸
デザイン:?
編集  :?
キャラ :唐崎省吾&入州帚 (57 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

イリスの虹は、伝奇もの。ごく普通の高校生・唐崎省吾は街で人を食う怪物『ハーピー』に遭遇し、襲われたところを自称『正義の味方』の謎の少女・入州帚に助けられた。『情報』を食うというハーピーから、消されてしまった友人の『存在情報』を取り戻すため、省吾は帚に協力し、囮として行動を始める。とまあそんな感じの話。(以上は前回のコピペ)
この物語のみどころ?は、帚の過去とか、別にヒーローでも何でもないけれど彼女をしっかり支える省吾の存在とかもありますが、1巻における敵役のハーピー!これが実にいい味出しているのです。まずは未読の方は1巻読んで、敵であるハーピーの存在感に惚れるのが吉。

それでは本日の台詞解説。
なしくずしに共同生活に突入している二人。で家事担当はふだんは、帚なのですが、そこで省吾が女心を無自覚にねらい打ち、とまあそういうわけです。さりげないシーンなのですが、かなり好きなシーンだったり。