名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「ホロ。俺たちは騎士道物語の中に生きているわけじゃない。裏切られたから相手に復讐してさあおしまい、じゃない。この後も生きていかなければならない。それに、裏切りの復讐の仕返しをされるかもしれない」
『ならば』
「倒れてる連中を噛み殺すなんて事は言ってくれるな」
『ゥ……』
「それに、俺たちが明日パンを買う金が、人の血で汚れているというのは居心地が悪い。物事にはたくさんの終わらせ方があるだろうが、明日もまた生きていくのであれば明日につながるものを選択しなければならない。そうだろう?」


タイトル:狼と香辛料 (2)(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:わたなべひろかず:渡邊宏一
編集  :?
キャラ :ロレンス&ホロ (357 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

行商人ロレンスと狼の化身少女ホロのロードノベル&経済小説&狼耳としっぽ萌え(笑)小説。
舞台は中世風世界。商売上での失点をひっくり返して最終的には儲けに繋がるように頑張ります。
すでに「ホロかわいいよホロ」という論説はあちこちで目にしている確率が高いので、経済の方にも目を向けてみます。
ライトノベルで「信用取引」なんてそうそう目にするものではありません。この際、信用取引の怖さをしっかり勉強しておきましょう。
こういう経済ネタと、ホロの魅力ふたつセットでお楽しみくださると幸いです。
絶賛おすすめ中。

それでは台詞解説。
商売で騙されかかったからと言って、即血で血を争うような復讐はよせ、と相棒を止めているロレンス。確かに復讐の連鎖は限りないですからね……。