名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「お兄ちゃんの阿呆。意地悪。空け(うつけ)。エロ。愚か者。カス。鬼畜。クズ。ケチ。穀潰し」
……ホントに何とでも言い始めやがった。だけど、そんな暴言は俺には通用しない。
「雑魚。失格者。スケベ。制服フェチ。粗悪。多淫。乳好き。面汚し。低能。鈍才。仲間でグループを作るように言われたら一人で残っちゃう。二次元には友達いっぱい」
「うぉぉ……」
思わず声が漏れていた。……だが、そんなことで俺が傷つくと思ったら大間違いだ。
「奴婢(ぬひ)。根暗。のろま。バカ。日陰者。腑抜け。変態。ポエムのタイトルは『未完成』」
「がはぁっ!?」
俺は頭を抱えて叫んでいた。なぜ知っているっ!? アレはもう捨てたはずなのに!
「間抜け。巫女好き。ムッツリ。『救世主(メシア)』というタイトルの歌詞を書いてみた」
「ひいぃっ!?」
「もじゃもじゃ。野卑。イタい子。『勇者:のりと』に『ヒロイン:ミミコ』でRPG」
「何が悪いっ! 誰だってやったことがあるはずだ!」
「似非優等生のふしだらな週末。弱味噌。来世に期待。竜頭蛇尾。累計五冊と二本」
「…………」
下手に『何の数字だよ!?』とも突っ込めない。もう調べられているんだから。
「劣等。六根罪障。猥雑。田舎者。迂愚。ゑぐい。檻の中がお似合いよ、ンジャメナの」
 


タイトル:こもれびノート(小説:HJ文庫)
作者  :しやけゆうな:しやけ遊魚
絵師  :葛西心
デザイン:?
編集  :?
キャラ :岸高法人&琴穂久玖瑠 (167 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

罵倒される会話劇。ストーリーはちゃんとあるけど、でもあえて会話劇こそすべて!と言ってみる。

さてそれでは台詞解説。
この作品の会話のノリを知ってもらうにはちょうどいいかな、と思って長いけど引用してみました。なんでこんなやたら長いのか? それはこの台詞を隅々までよーく見てください。特に文頭。まあちょっと無理目なやつもありますが、そこは愛嬌ですかね(笑)