名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

今はまだ、大して『好き』じゃないのだろう。隣に座ってもドキドキはしないし、誰か自分以外の異性と話しているところを見たり想像したりしても、別に嫉妬は…………ほんのちょっとしかしない。
でも――明日はどうだろう?
数日後の自分は、どれだけ『好き』になっているだろうか?
相手のことを、『嫌い』なまま、それでも育っていく感情がどうなるのか、セルニアには予測できない。
あの粗野で雑でどうしようもない庶民と、二人きりでティータイムを過ごしたいと思ったり、手を繋ぎたいと思ったり、果てには付き合いたいと思ったりするような未来がくるとするのであれば、
「…………なんて酷い……悪夢のようですわ……」
今は、それが本心だ。
でもほんの少し先にどう思っているのかは分からない。


タイトル:れでぃ×ばと!〈10〉(小説:電撃文庫)
作者  :こうづきつかさ:上月司
絵師  :むにゅう
デザイン:?
編集  :?
キャラ :セルニア=伊織=フレイムハート (164 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

アニメ化で勢いに乗るれでぃ×ばと。
ちなみに私は何度も言うようにセルニア派です。

それでは台詞解説。
ていうか正確にはこれ地の文ですね……でも、セルニアがベタベタなツンデレ描写ではなく、もうちょっと複雑な『嫌いなまま好きになる』という感情を抱え込んでいる、そんな様子に思わず惚れてしまっての引用です。