名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

『ウソではありません。わたしは本物の魔女です。出会った人すべてを傷つけ、絶望させる、あわれむべき存在です。だから、この手は離しません』
『芝宮さんが、わたしを気持ち悪いと思っているのは知っています。それでも魔女に近づこうとしてくれただけでもわたしはうれしいです。だから、罪を一等減じてあげましょう。あなたは将来、好きな人に最もひどい方法で振られます。そして長く長く悲しむことになります。申し訳ありませんが、これは必ず起こります。なぜならあなたは魔女に近づきすぎたからです。わたしに近づいたものは不幸になるのです。魔女とはそういうものなのです』


タイトル:ともだち同盟(小説:角川書店)
作者  :もりたきせつ:森田季節
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :細川千里 (139 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ダーク&青春ミステリ。
千里を中心とした三人の関係は、読み進めば進むほどねじれ、ゆがみ、考えもしなかった展開に。

それでは台詞解説。
千里がまだ中学のころ、朝日に向かっていった言葉。そもそも、この発言をする前にいろいろ前振りがあるのですがそこまで触れてしまうとおもしろくないので伏せておきます。それでも普通の中学生にとうてい吐ける台詞でないのはおわかりいただけるかと。背景は伝奇ものでもファンタジーでもないだけに非常になにか薄ら寒いものさえ感じますね。