名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「泣くんじゃない、ナイティンゲイル」
「たとえ話の中に知人の死が語られていたとしても、語り部は漂泊の者。泣いてはいけない。彼らの死を悼み、涙を流したいのなら、その仮面を外せ」


タイトル:煌夜祭(小説:C★NOVELS ファンタジア)
作者  :たざきれい:多崎礼
絵師  :山本ヤマト
デザイン:?
編集  :?
キャラ :トーテンコフ (177 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

第2回C★NOVELS大賞<大賞>受賞作。まさに大賞にふさわしい出来です。
詳細な説明は作品紹介の方で見て頂くとして、本文中のデザインと、挿絵の雰囲気もより一層作品の質を高めています。たいへんけっこうなお手前を頂戴いたしました。

それでは台詞解説。
ちょっと説明すると、発言者もその相手も語り部です。そして語り部はみな吟遊詩人のように、定住しない旅人。そして彼らが「語り部」として語る時は必ず仮面をつけることになっています。一個人に戻るのは気面を外した時だけということですね。その辺を頭に入れると雰囲気がおわかりかと。