ラノベのキング・オブ・ヘタレ主人公は誰だ!?
※<お断り>この記事は作品に対する愛が大前提で書かれてます。好きでもないシリーズを追っかけるほど暇じゃないんで、そこんとこよろしく。
「B.A.D.」の新刊を読んだときに思ったわけですよ。
ああ、小田桐君はなんてヘタレ、覚悟不完了なままなのだろう」と。
(なおここでいうヘタレとは、単なる恋愛優柔不断ではなくて「白か黒か」「AかBか」そういった局面において決断できないような覚悟の足りない人間のことを表しています。ぶっちゃけよくあるハーレム系主人公クラスでは正直ただの三下扱いだと言っておきましょう)
そこでちょっとtwitterでつぶやいてTLに挙がった意見なども参考にしながら、独自にラノベのヘタレ主人公をランキングしてしまおうと思いつき、記事を作成しました。さあではさっそくさくさく進めていきましょう。
もったぶることなく、いきなり1位から発表しちゃいます。
栄えあるラノベのヘタレ主人公、堂々の一位に輝いたのは!?
1位:レイフォン・アルセイフ(鋼殻のレギオス)
個人的には、レイフォンを超えるヘタレ主人公は存在しないと信じてます。元々レイフォンはレギオスの世界でも強い武芸者が集まる槍殻都市グレンダンで12人しかいないという天剣の一人で最年少での天剣授受者でした。つまり超強い。しかし、当初から「君は戦う理由を他者に預けすぎる」と指摘されていて……なんと以来17巻が刊行されるに至ってもその本質的な部分は直っていないのです!
もちろん恋の分野でも決断できないふらふら状態なのは言うまでもありません。
こんだけ強いというのに、精神的な部分では一向に成長しないヘタレっぷりはまさにキング・オブ・ヘタレ主人公の名にふさわしいと言えるでしょう。
2位:小田桐勤(B.A.D.)
(ゴスロリの方じゃないですよ念のため)小田桐くんの場合、環境が悲惨で鬼の子を男なのに孕んでいたり(詳細は作品参照)、上司であり保護者とも言える繭墨あざかに言葉責めなどを受け続けて抑圧されてたり、そもそも不幸属性が半端ないんですが、とにかく「殺せない」。「殺さない」ではなく「殺せない」のがポイント。コメディじゃなくダークで鬱な作品なのに、あそこまで徹底して自分の手を汚せない主人公はちょっとお目にかかれませんね。やはり5巻時点で感動ものの展開に。
3位:武原仁(円環少女)
(ロリっ娘の方じゃないですよ)魔法消去を任意に発動させられる、魔法使いには天敵の男。スナイパー。サドロリ魔法幼女のメイゼルの尻に敷かれ、女子高生のきずなには未練たらたら、この二人のどっちも選べないことに代表されるように万事においてどっちも手に入れようとあがいてどっちもなくす、を繰り返す男。やはり肝が据わるまでに9巻ほどかかってます。
さて、正直3位以下は小物感が漂ってます。いやむしろ3大ヘタレが強すぎるのか。参考までにアンサイクロペディアの三大ヘタレ主人公に、ラノベ原作アニメの主人公が幾人か取り上げられているが、なんという微妙感。
4位:アレス(火の国、風の国物語)
アレスは、英雄からチキン野郎に成り下がるという普通のラノベでは考えられない逆パターンによる瞬間最大風速の高さが決め手となりました。とある事情で、無敵のヒーローじゃなくなった時のうろたえようが……。なおランク入りした理由はもちろんそれだけじゃなく、やはり戦う理由を他人に決めてもらわないと動けない、そういう部分も含みます。
5位以下は、もはや雑兵です。順位付にも意味はないのでつけません。
名前だけ挙げときます。
・坂井悠二(灼眼のシャナ)
・二ノ宮峻護(ご愁傷さま二ノ宮くん)
・小山田耕太(かのこん)
・井上心葉(文学少女)
・杉井光作品の男主人公全部。ほんと、揃いもそろってヘタレだよね。
ご意見、追加キャラなどはコメントまたはメールまたはtwitterからどーぞ。ヘタレな主人公万歳!
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