名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

(――ぅ、あ)
岐路に立たされた。
眼前の敵。今の僕では太刀打ちできない怪物。絶望の象徴と被る面影。逃げ出したい。
奥にいる人。今、僕が守るしかない大切な存在。離れてしまったそのか細い手。助けなきゃ。
(怖い――)
恐怖と、義務感。臆病風と、使命感。対立する本能と感情がせめぎ合う。
(怖い――)
逆らえない衝動に、ちっぽけな責任感はいとも簡単に屈しそうになる。
(怖い、けどっ――)
それでも。
(――僕は、『男』だろう!?)
なけなしの男の意地が、後退することを許さなかった。
行けよ。
行けよっ。
行けよッ!
行かなくちゃ!?
『女の子』を置いて、逃げるなぁあああああああああああああああああああっ!!


タイトル:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(小説:GA文庫)
作者  :おおもりふじの:大森藤ノ
絵師  :やすだすずひと:ヤスダスズヒト
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ベル・クラネル (271 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ダンジョン探索を通じた少年の成長譚です。おすすめ。

それでは台詞解説。
現状の自分のレベルでは対応が困難な敵とそうぐうし、絶体絶命のピンチに陥るベル。しかも、背後には戦力にはならない神様を抱えた状態……しかし男の子はあきらめない!