名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ファミ通文庫

07/06/29 - の記事

鬼切り夜鳥子3 みちのく血煙慕情

タイトル:鬼切り夜鳥子3 みちのく血煙慕情(小説:ファミ通文庫)
作者  :ますだしょうじ:枡田省治
絵師  :佐嶋真実
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

108年目の初恋。2

タイトル:108年目の初恋。2(小説:ファミ通文庫)
作者  :すえながほかと:末永外徒
絵師  :とりしも
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/05/31 - の記事

戦嬢の交響曲(せんじょうのシンフォニア) 2巻

タイトル:戦嬢の交響曲(せんじょうのシンフォニア) 2巻(小説:ファミ通文庫)
作者  :つきじとしひこ:築地俊彦
絵師  :赤賀博隆
デザイン:?
編集  :?

主に学園(というかほんとは訓練校)を舞台にした伝奇もの。
怪物が人々の生活を脅かすようになり、その怪物は通常の兵器では殺せず、唯一思春期の少女だけが怪物と戦うことが出来る……という話。
なにやら裏できな臭い陰謀が進行中らしく、訓練校を狙って起こる怪物絡みの事件。
このシリーズで重要なのは、極度のツン……というか壁を作って人を寄せ付けない、他人を信用しないけど腕は非常に立つ少女、雪風でしょう。
鉄壁と言ってもいいくらいのツン少女に、主人公はデレ感情を芽生えさせることができるのか!?
……なんか説明がおかしい気もしますが、あえて直さないことにします。

07/05/29 - の記事

2007年5月 の新刊情報 ファミ通文庫

今月はリプレイとかが多く、人によって買う量が極端に分かれそうな気が……
自分は1冊のみ。

戦嬢の交響曲2 築地俊彦
だめあね☆☆☆ ウェディングベルはアイのため!? 葛西伸哉
モンスターハンター 魂を継ぐ者 (1) 氷上慧一
セブン=フォートレス リプレイ ラ・アルメイアの幻砦V3 (上) 菊池たけし、F.E.A.R.
セブン=フォートレス リプレイ ラ・アルメイアの幻砦V3 (下) 菊池たけし、F.E.A.R.

07/05/11 - の記事

吉永さん家のガーゴイル 12

タイトル:吉永さん家のガーゴイル 12(小説:ファミ通文庫)
作者  :たぐちせんねんどう:田口仙年堂
絵師  :日向悠二
デザイン:?
編集  :?

吉永さん家にやってきた、最強の石像型自動門番のガーゴイルと吉永家、そして御色町内コメディ人情物語。
全体的には笑いつつも、時にはちょっと切ない話も織り交ぜる、読むと元気の出るご町内のドタバタ騒ぎ。
変な癖がなく、誰にでもおすすめしやすい作りになっているのも重要なところですね。巻頭コミックなどイラスト面も充実。
今回は和己の大学受験と恋愛! しかもちょい修羅場?つき! やーこういう展開がガーゴイルで読めるとは思ってませんでした。
少し意表をつかれ、一段とこのシリーズが好きになりましたね。

07/05/03 - の記事

虎は躍り、龍は微笑む 獅王争覇!

タイトル:虎は躍り、龍は微笑む 獅王争覇!(小説:ファミ通文庫)
作者  :うれしのあきひこ:嬉野秋彦
絵師  :オカアサハ
デザイン:?
編集  :?

獅王争覇というから、てっきりがちがちのファンタジー系かと思ったら、中華風世界での武術学校を舞台にした学園もので、獅王争覇も別の学校との対抗戦のようなものでした。世界の危機もないし、人も死なない、そういう意味では安心して読めるそつのない作りのアクションです。

07/05/02 - の記事

“文学少女”と穢名の天使

タイトル:“文学少女”と穢名の天使(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

とにかくもう本が好きで好きで、本当に物語を「食べて」しまう”文学少女”である天野遠子先輩が、その豊富な文学知識を利用して起こった事件を解決する糸口にしていくミステリでもあり、ほろ苦い青春物語でもあります。
ミステリとはいいましたが、基本的にはほろ苦い青春模様の方がメインですね。

07/04/29 - の記事

バカとテストと召喚獣 2

タイトル:バカとテストと召喚獣 2(小説:ファミ通文庫)
作者  :いのうえけんじ:井上堅ニ
絵師  :葉賀ユイ
デザイン:?
編集  :?

コメディ主体の物語を書いている新人さんの中ではかなりの期待株と言っていいでしょう。
成績によって、クラス分けがされ、教室は愚か空調や机ひとつに至るまで違う待遇を受けてしまう学校で、最低レベルのFクラスに在籍するお馬鹿さん達が逆境を跳ね返して上のクラスの人間に勝つ……というと、なんかちょっと真面目な物語を想像するかもしれませんが、内容・会話に至るまで素敵に馬鹿な(褒め言葉)コメディ学園ものです。
コメディ好きなら文句なしにおすすめ。

2巻では学園際で例によってドタバタやってます。

07/04/27 - の記事

2007年4月 の新刊情報 ファミ通文庫

28日発売。
文学少女シリーズの新刊来ましたー。

虎は躍り、龍は微笑む 獅王争覇! 嬉野秋彦
学校の階段5 櫂末高彰
まじしゃんず・あかでみい VIII 学園閉鎖!? 榊一郎
“文学少女”と穢名の天使 野村美月
吉永さん家のガーゴイル12 田口仙年堂
バカとテストと召喚獣2 井上堅ニ
シャイニング・ティアーズ to ウィンド 姫君たちの冒険 加納新太
アルシャードガイア リプレイ 神の贈り物 稲葉義明、F.E.A.R.

学校の階段 5

タイトル:学校の階段 5(小説:ファミ通文庫)
作者  :かいまたかあき:櫂末高彰
絵師  :あまふくあまね:甘福あまね
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/04/04 - の記事

鋼鉄の白兎騎士団 4

タイトル:鋼鉄の白兎騎士団 4(小説:ファミ通文庫)
作者  :まいさかこう:舞阪洸
絵師  :伊藤ベン
デザイン:?
編集  :?

女ばかりで構成された騎士団・白兎騎士団。通称「鋼の白兎」の異名を持ち、高い戦闘力を誇るこの騎士団に入った一癖もふた癖もある新人たちの活躍と、その成長を描いたファンタジー……というよりむしろ架空戦記といった方がふさわしいかも? イラストに騙されてはいけません。いや、そういうと語弊がありますね。この上なく作品とマッチしたイラストでジャケ買いする分には間違いはありませんが、逆にイラストを見て買わないことにした人には「ただ萌えなだけの話と思ったら大間違いですよ?」ということで。
4巻に入ってますます絶好調! おすすめ。
ファミ通文庫の中でも、文句なしに上位に位置するおすすめ作品です。

マイフェアSISTER―姫君、拳を握りすぎです。

タイトル:マイフェアSISTER―姫君、拳を握りすぎです。(小説:ファミ通文庫)
作者  :たけおかはづき:竹岡葉月
絵師  :きゆづきさとこ
デザイン:?
編集  :?

えーと先日某企画の際にも紹介はしてますが(笑)、改めて。
元・天才子役でわけあって今は目立たないただの一少年・師走と、その妹で今をときめく女優の睦月。この兄妹二人の対比構造の物語かな?とか最初は思いながら読んでいたんですが・・・途中でごく当たり前のようにファンタジーな設定が入り込みます。え、異世界の姫って!?
というわけで、実は屈折した過去を持つ少年とお姫様のボーイミーツガールなのでした。

07/04/03 - の記事

塔の町、あたしたちの街

タイトル:塔の町、あたしたちの街(小説:ファミ通文庫)
作者  :おうぎさとし:扇智史
絵師  :尾崎弘宜
デザイン:?
編集  :?

これはいい百合ですね。だって真顔で「あいしてる」とか言うんだよ?
女同士の固い友情の行方こそがメインですが、妄想百合の余地がおおいにありますええ。

……などという煽り文句を使ってみましたが、明らかに続く形で終わっているけどよい伝奇ものです。
ストーリー的にはそう突飛な展開ではありませんが、主人公の少女が、周りが自分について大事なことを隠しているのではないかと疑い始め、そしてそれについて徐々に真実へと近づく……その過程での少女とその親友の内面描写が非常に丁寧で、その時々の正や負の感情が手に取るように伝わってきます。
感情の細かい揺れ動きを描写してある物語が好きな人にはおすすめです。
(いま、本が手元にないので名前が思い出せない・・・あとで少し直しておこう)

07/03/31 - の記事

私の愛馬は凶悪です

タイトル:私の愛馬は凶悪です(小説:ファミ通文庫)
作者  :あらいてる:新井輝
絵師  :ひかぎたつひこ:緋鍵龍彦
デザイン:?
編集  :?

もうひとつのROOM No.1301とでも言うべき内容です。
ROOMシリーズファンなら迷わず買い。速攻買い。ひたすら読むべし。
そして、なんかROOM No.1301は気になっていたんだけど、長期化してきて手を出しづらい……そんな方にもおすすめ。

これをとりあえず試してみて、もしも気に入るようなら、ROOMにも手を出して損はしないと思います。

07/03/29 - の記事

2007年3月 の新刊情報 ファミ通文庫

新シリーズがいろいろ。やーなんかすごいタイトルなんですけど(笑)

私の愛馬は凶悪です 新井輝
マイフェアSISTER 姫君、拳を握りすぎです。 竹岡葉月
塔の街、あたしたちの街 扇智
狂乱家族日記 七さつめ 日日日
トゥインクル☆スターシップ13 ……そうだ。それでいい、それが正解だ 庄司卓
鋼鉄の白兎騎士団 IV 舞阪洸
テイルズ オブ デスティニー 蒼黒の想い (上) 矢島さら
ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード 細江ひろみ

狂乱家族日記 7さつめ

タイトル:狂乱家族日記 7さつめ(小説:ファミ通文庫)
作者  :あきら:日日日
絵師  :ぺけろくすけ:x6suke
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/03/13 - の記事

疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女

タイトル:疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女(小説:ファミ通文庫)
作者  :ふかみまこと:深見真
絵師  :うなじ
デザイン:?
編集  :?

現代ファンタジー……とは言っても、そのエッセンスはガンアクションと何だか独特のテンポの文体と会話。
架空のSFっぽい武器で、伝奇系作品によく見られるバトルを普通に繰り広げているはずがなんでこんな独自色になってしまうのやら不思議ですが、少し立ち読みしてみて文体とかテンポが肌に合うか合わないかで判断してもらうのが一番かもしれません。作者のカラーが完全に確立されてます。

うーん、このカラーどう説明したものか……。
いいサンプルを思い出しました。武器でスペシャル・ショットという特殊効果を持った必殺技みたいなものを撃ちあう場面があるんですが、サイ・サブミッション(魂の関節技)などという謎の技が出てきます! なぜにサブミッション? や、こういうセンスが好きなんですがまあそういうことですええ。

07/03/06 - の記事

スイートホームスイート4 世界で一番すてきな遺産

タイトル:スイートホームスイート4 世界で一番すてきな遺産(小説:ファミ通文庫)
作者  :ささはらしお:佐々原史緒
絵師  :カヅキレン
デザイン:?
編集  :?

平凡な高校生の一彦。会ったこともない曾祖父が、実はヨーロッパの小国の大領主だとわかり、遺産継承権第二位を指名して他界。
その日からなしくずしに一彦は、レーゲンシュヴァンツの城で苦労の多い生活を余儀なくされるが、その上お城には「人ではないもの」が当たり前のようにいっぱいいたりして……。
という、コミカル系日常ファンタジー完結編。きれいにまとまりました。
うーん、いつもながらお見事! 笑いやしんみり考えさせる部分が絶妙なバランスで成り立ってます。

07/03/05 - の記事

鬼切り夜鳥子2 京都ミステリーツアー

タイトル:鬼切り夜鳥子2 京都ミステリーツアー(小説:ファミ通文庫)
作者  :ますだしょうじ:枡田省治
絵師  :佐嶋真実
デザイン:?
編集  :?

伝奇ものには程よいエロスも必要、なのかどうかはわかりませんがちょいエロ成分(ただし後ろ暗さのない健康的なもの)も装備した退魔もの。
舞台そのものは京都なんですが、時代は現代なのに加え和風伝奇を読む際に感じることがある文体での敷居の高さがないのでそういう点では安心して楽しめます。
少女に憑いた強力な鬼切りが魔物を退治し、幼馴染みや友人がそれをサポートしていきます。
退魔ものとしては極めてオーソドックスで、展開などはわりと普通なんですが、脇を固める部分が楽しめると一気に作品の評価があがります。

07/03/04 - の記事

ラビオリ・ウエスタン

タイトル:ラビオリ・ウエスタン(小説:ファミ通文庫)
作者  :もりはしびんご:森橋ビンゴ
絵師  :芥川明
デザイン:?
編集  :?

両親が事業に失敗して、二人一緒にある日前触れもなく自殺。
それまでわりと何不自由ない暮らしをしていた女の子は、親の借金を返すためになしくずしにさせられてしまった職業は殺し屋。
かくて少女の殺し屋稼業がはじまるのですが……。
一人称形式で怒濤のように出来事が綴られていくのですが、あっけらかんとしているというのか、殺しに伴う重さがまるでありません。お仕事だから殺しちゃったよ、ッて感じの軽さです。
うーん緊迫感無いなあ、とか思ってたら……ははは、やっぱりそれじゃ終わらなかったよ参ったねこりゃ。

ざざーっと流れていく一人称の文体そのものをセットとして、一読の価値はあります。ただし、ハッピー全開なコメディを期待している人はやめといた方が無難かも。

超妹大戦シスマゲドン2

タイトル:超妹大戦シスマゲドン2(小説:ファミ通文庫)
作者  :ふるはしひでゆき:古橋秀之
絵師  :内藤隆
デザイン:?
編集  :?

いろんな妹が出てきて戦う話。……いや、簡潔に言うとほんとにただそれだけの話なんですって!!
燃え要素もなくはないけど、はっきりいってかなりくだらない話だと断言します。だがくだらなさに意味がある。
これこそ文学小説では間違っても読めないカオスな物語ですええ。
超古代妹とかもはやわけわかりません。というかそれもはや妹関係ないんじゃとかそんなことは疑問に思ったら負けなのです。

07/03/02 - の記事

竜と箒とひかりの彼方

タイトル:竜と箒とひかりの彼方(小説:ファミ通文庫)
作者  :とみながひろし:富永浩史
絵師  :晴瀬ひろき
デザイン:?
編集  :?

陸軍魔法士官学校飛行科で魔法を勉強する生徒達のアクションファンタジー。
全体がゆるく淡々としているようで、意外と熱かったり独特な雰囲気を持ってます。
仲間と協力して独りでは出来ないことをやり遂げる、そういう青春模様もしっかり押さえたよいお話です。
で、前提としていい話だと断った上で。
巨乳のお姉さんにやたらと執着を見せる、最近ゆかいな(笑)エントリを連発中のいつも感想中の中の人にはぜひ読んでほしい話です。ええもう名指しです。
なにせ大女で胸も大きい主人公の裏?名台詞は「むぅ、今だけは、おっぱい触っても許してあげるわ」ですから!
……くれぐれも言っておきますが、基本的にはゆるくてもいい話ですからね?

07/02/27 - の記事

2007年2月 の新刊情報 ファミ通文庫

スイートホームスイート完結編とか、新作とか、超妹大戦&鬼切り夜鳥子の続編とか、今月もファミ通文庫は注目どころいろいろです。

スイートホームスイート4 世界で一番すてきな遺産 佐々原史緒
ラビオリ・ウエスタン 森橋ビンゴ
竜と箒とひかりの彼方 富永浩史
疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女 深見真
鬼切り夜鳥子2 京都ミステリーツアー 桝田省治
超妹大戦シスマゲドン2 古橋秀之
ファイナルファンタジーXI ~賢者の遺言 (上)~ はせがわみやび

07/02/10 - の記事

学校の階段4

タイトル:学校の階段4(小説:ファミ通文庫)
作者  :かいまたかあき:櫂末高彰
絵師  :あまふくあまね:甘福あまね
デザイン:?
編集  :?

既にかなり知名度はあがっている作品ですが、うちのスタイルは未読者向けに一からなるべくネタバレなしで紹介するものですので、しばしのお付き合いを。

「学校の廊下や階段で走ってはいけません」とは、社会の常識ですが、しかしそういう決められたルールをぶち破り、階段を突っ走り、さらには競走してみたい!!と思ったことがある人は少なくないでしょう。
これは、そんな学校の階段を駆け抜ける速さを競う部活「階段部」を作ってしまった高校生達の青春ストーリーです。
再度言います。ただのギャグとか一発ネタではなく、ちゃんとしたスポ根であり青春ストーリーになっているのです。ただのイロモノだと思っていた方は脳内情報を修正してくださいね?
こはや4巻まで来ると、普通にこんな部活動があってもいいんじゃないかと思えるようになってきました。実写映画になるそうなので、その出来が非常に楽しみ! 愛知近郊で上映されるなら絶対に見に行こうそうしよう。というわけで相変わらず4巻の説明を全くしてませんが、この間の主役は階段部一の頭脳派・三枝です。以上説明終わり。

07/02/04 - の記事

ファミ通文庫の公式サイト完全リニューアル、各種短編などがどっさりです。

●ファミ通文庫公式サイト FB Online
実はリニューアル自体は1/29に既にされていたのですが、なかなかじっくり見に行けずとうとう報告が今ごろになってしまいました(汗
リニューアル第一弾のためかもしれませんが、やたらと豪華です。ざっと掲載されている短編を並べてみましょう。
なお2/9以降一部の作品の後編部分が追加されたり、適宜連載が追加されていったりする模様。

・狂乱家族日記 番外編

07/01/31 - の記事

ほおむステイ☆でい~もン!

タイトル:ほおむステイ☆でい~もン!(小説:ファミ通文庫)
作者  :たいづゆうた:鯛津裕太
絵師  :シコルスキー
デザイン:?
編集  :?

壺に封印された魔神・ペイモンが巻き起こす騒動を描いたバカコメディ。
ストーリーなどはあってなきがごとし。なんにも考えず笑って楽しむが吉。
ちなみにタイトルは、「デーモン」にかけた駄洒落ですね。わざわざ説明するのもアレですが。

第7回東方学園特別賞受賞作。
正直に言います。割と警戒してたんですが(理由はわかる人だけわかってください)が、予想外に普通に楽しく読めました。

私のKnightになってよネ!3

タイトル:私のKnightになってよネ!3(小説:ファミ通文庫)
作者  :さとうりょう:佐藤了
絵師  :いしだあきら:石田あきら
デザイン:?
編集  :?

あえて言いますが、このシリーズは1巻あってこそです。
いやもう……学園ラブコメ→ミステリ→伝奇→ファンタジーというコンボはありそうでなかなかないと思うですよ?
といってもこればっかりは実際に1巻を(予備知識無しだとなおよし)読んだ人でないとなかなか実感できないかもしれませんが。
ともかく完結です。
1巻に比べたらすごく大人しいものですが、冷静に考えると十ニ分に超展開でした。

07/01/30 - の記事

声で魅せてよベイビー

タイトル:声で魅せてよベイビー(小説:ファミ通文庫)
作者  :きもとまさひこ:木本雅彦
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?

第8回えんため大賞佳作受賞作。
ハッカーな高校生男子と、専門学校に通う声優の卵な少女。ひょんなことから出会った二人の恋愛模様です。
主人公の少年・広野の一人称形式で、不器用で微妙にすれ違いながらも暖めていく恋心と向き合っていく様が実に青春しています。
これもおすすめ。……なにげに今年のファミ通文庫新人作品は(いや、「も」か?)大当たりです。

バカとテストと召喚獣

タイトル:バカとテストと召喚獣(小説:ファミ通文庫)
作者  :いのうえけんじ:井上堅ニ
絵師  :葉賀ユイ
デザイン:?
編集  :?

第8回えんため大賞編集部特別賞受賞作。
バカすぎです! だがそれがいい。
コメディを求める方には文句なしにおすすめ。ただしりシリアスが入ってないとダメという人はおとなしくあきらめましょう。
最初から最後まで正しくおバカな内容です。
試験的に作られた、テストの点数によって机やら教室のグレードやらすべてが決まる学校でクラス振り分け試験によって最低ランクのFクラスになってしまった少年・明久。Aクラスとのあまりにも大きい扱いの差に耐えかね、組代表の雄二を焚きつけ、対クラス戦争をはじめます。その方法は……

07/01/29 - の記事

108年目の初恋。

タイトル:108年目の初恋。(小説:ファミ通文庫)
作者  :すえながほかと:末永外徒
絵師  :とりしも
デザイン:?
編集  :?

第8回えんため大賞優秀賞受賞作品。
お役後免になった旧校舎には、いつの間にか魂が宿っていて、生徒の行動を楽しみに見ていて、時には悪戯することもありました……という一歩間違うとホラーでオカルトな話になりそうな題材を料理しているのですが……さてここからが重要。あえてあとがきの表現を使わせてもらいます。
これは「少年、少女に向けた恥ずかしい物語」です。
いや、読んでるこっちが悶えそうないろんな意味で青春しまくりの、青くて、まっすぐな話でした。中途半端な書き方をされたら突っ込みたくてしょうがなくなるところですが、ここまで徹底的に恥ずかしさに拘っていたら、もう降参です。
ひねくれた精神で読むような物語ではないので(笑)、できれば読む前に素直で前向きな気分になってください。こういうまっすぐさは今時かえって貴重な気がするので、おすすめにしておきました。