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バカとテストと召喚獣

タイトル:バカとテストと召喚獣(小説:ファミ通文庫)
作者  :いのうえけんじ:井上堅ニ
絵師  :葉賀ユイ
デザイン:?
編集  :?

第8回えんため大賞編集部特別賞受賞作。
バカすぎです! だがそれがいい。
コメディを求める方には文句なしにおすすめ。ただしりシリアスが入ってないとダメという人はおとなしくあきらめましょう。
最初から最後まで正しくおバカな内容です。
試験的に作られた、テストの点数によって机やら教室のグレードやらすべてが決まる学校でクラス振り分け試験によって最低ランクのFクラスになってしまった少年・明久。Aクラスとのあまりにも大きい扱いの差に耐えかね、組代表の雄二を焚きつけ、対クラス戦争をはじめます。その方法は……
読めば分かりますが実に上手く内容を反映したタイトルです。まさにそのもの。
時に熱く突っ走ることもあるけれど、明久はどこまでいってもバカなままだし、他の人間も秀でた一芸が特殊すぎるものばかり。
クラスの面々との対話もいちいち笑え、通勤時間に電車の中で読んでいたため笑いをこらえるのが大変でした。

余談ですが、この作品読んで「聖エルザクルセイダーズ」の夏期合宿のシーンを思い出したのは私だけ? つうかいまどき聖エルザなんて誰も覚えちゃいませんかそうですか。……忘れてください。


この作品の名台詞

「――試獣召喚」
足元に見慣れた魔法陣が描かれていく。数学の点数に応じた強さを持つ僕の召喚獣が徐々に姿を現し始めた。

精悍な顔立ち。
しなやかな形態。
軽やかな動き。
喚び出すたびに感じる絶対的な強さが顕現する。

「吉井は構うな! 見るからに雑魚だ!」
「返せっ! 僕の格好良い描写を返せ!」

→解説


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from monumenta librorum on 月曜, 2007/02/12 - 00:40

えんため大賞の編集部特別賞受賞作。試験の点数に比例した強さの召喚獣によって、クラス対抗の戦争を行う話。設定は、割と凝っている面白い。スラップスティックなコメディーで、...

from ぬるいヲタク猫風味 on 土曜, 2007/02/10 - 09:52

『バカとテストと召喚獣』(著:井上堅二 イラスト:葉賀ユイ ファミ通文庫刊)を読了。
 最高にバカラノベ。素敵なバカラノベ。そして楽しいラブコメ。とにかく笑えて楽しめま...

from ラノベ365日 on 日曜, 2007/02/04 - 03:37

バカとテストと召喚獣井上 堅ニ 葉賀 ユイ エンターブレイン 2007-01-29by G-Tools 【明久は密かに憧れる美少女・瑞希の為、クラス代表の雄二をたきつけて戦争を始める。それは、学園が開発...