スカートめくりで世界を救うという、「なんじゃそりゃあ!」な一発ネタかと思ったら普通のラブコメっぽくなったかと思ったら、だんだん雲行きの怪しいシリアスな展開になってきてどうなることか思っていた完結巻。
やってくれたぜ!!
なにがどうやってくれたのかは、深刻なネタバレは回避しますが一応少し下へ。
「がっかり? 残念系のこと?」とか思いつつまず読んでみた第一印象。 『これなんてエロゲ?』 いやだって、なんせお姫様がアレですからね! しかし、実は最後まで読んだところ主人公がかなり気持ちのいい人間だったので普通に楽しく詠むことが出来ました。 さて、以下は多少ネタバレにも踏み込みますので、一切前知識なしに読みたい人はスルー推奨。
もともとは「スカートめくりで世界を救う!?」ってなコンセプトのバカ小説に近い話だったはずが、ふと気がつくと普通の伝奇アクションになってますがな!
今やスカートめくり能力はインフレの一途をたどり、とうとう山の一部さえめくっちゃいますええ。
スカートめくりで世界を救うというとんでもないコンセプトなのに、意外と熱かった1巻。 2巻では、なんかシリアスな上に熱血してますよ? いいのか? ほんとにそれでいいのか!? でも、おもしろかったです。
今月2巻が出ているというのに今さらになって読むことになったんですが……不覚。けっこうおもしろかった。 なによりも、私の愛するバカ小説でしたっ! 『スカートめくりで世界を救う』という、お前頭は大丈夫か?と言われそうな内容です。 ……実にすばらしい!
第5回スーパーダッシュ小説新人賞<第3次選考通過作>。 内容としては一つだけ特殊能力を持っているけど基本ヘタレな少年が、少女との出会いで勇気を奮い起こし、彼女のピンチには駆けつける……まあ定番です。 ただ、文体がややフリーダムというか相当に癖が強くて人によっては文体でギブアップする可能性もあるので、さらっと本屋で目を通して確認した方がいいかも。
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