名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/02/07 - の記事

本日の名台詞

「翼は折れた? だからどうした。心ならここにある」
「握ってみなよ。その両手を開いて」


タイトル:零式(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うみねこざわめろん:海猫沢めろん
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :朔夜 (323 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

熱かった! いやー実に硬質で熱い物語でした。

時間がないのでちと詳しく紹介してる暇がないので必要な方は表紙画像クリックで(またそれか

魂の震える妹小説を探せ?

えー、某所のmixiでのネタに触発されて作成した記事です。
そもそも、妹小説ってなんやねん!という疑問があるかと思いますが……そこでの定義によれば

1. 主人公、あるいは副主人公クラスのキャラに姉または兄を持つ女が登場する。
2. 兄妹、姉妹の関係性が物語上重要な意味を持つ事が望ましい。

だそうです。
人によってかなり解釈も違ってきそうですが、ちょい役ではないほうが望ましいかも。
さて、実際にその中で挙がったタイトルを紹介……する前に、あえて自分的に最強の妹小説を紹介。

零式

タイトル:零式(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うみねこざわめろん:海猫沢めろん
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

熱い! これは乾いた硬質な雰囲気を持ちながらも、実に熱い青春小説です。
どこにも心のやり場がなくあがき続ける少女達は、最後に何を掴むのか?

第二次大戦で国土へ原子爆弾を落とされ、帝国に敗北した神國。鎖国政策の名の下にバベルの塔じみた壁によって遮られた世界が舞台。ただ生きるだけの貧しい暮らしを強いられ、一部の人間は国粋主義者として徒党を組み始めている。一方で科学は発展し、バイクはリニアで走るのが当たり前の世にあってあえて原始駆動機(レシプロマシン)で走ることにこだわり続ける特攻少女・朔夜は今日もリニアに無謀な勝負を挑む……。

薔薇のマリアVer2―この歌よ届けとばかりに僕らは歌っていた

タイトル:薔薇のマリアVer2―この歌よ届けとばかりに僕らは歌っていた(小説:スニーカー文庫)
作者  :じゅうもんじあお:十文字青
絵師  :BUNBUN
デザイン:?
編集  :?

ウィザードリィ的なRPG小説……なんですが、肉体の成長ではなく精神的な成長を描いている点がポイント。
出てくるキャラは割と最初から強い場合が多いけれど、逆に強さのインフレが起こってません。

さて、この巻では今まで謎に包まれていた主要キャラの過去話の短編集です。
特にカタリ! おまえってやつはほんとに漢だよ! 前の巻から脳内のカタリ株はあがりっぱなしです。

灼眼のシャナ 14

タイトル:灼眼のシャナ 14(小説:電撃文庫)
作者  :たかはしやしちろう:高橋弥七郎
絵師  :いとうのいぢ
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

いぬかみっ! 12

タイトル:いぬかみっ! 12(小説:電撃文庫)
作者  :ありさわまみず:有沢まみず
絵師  :若月神無
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

私立!三十三間堂学院 5

タイトル:私立!三十三間堂学院 5(小説:電撃文庫)
作者  :さとうけい:佐藤ケイ
絵師  :かみやまねき
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

世界の中心、針山さん 2

タイトル:世界の中心、針山さん 2(小説:電撃文庫)
作者  :なりたりょうご:成田良悟
絵師  :エナミカツミ
デザイン:?
編集  :?

bk1で出荷開始だー思って登録していたら、なぜか作品によって24時間出荷になってないものがありました。
登録した段階ではこれはアウトだったんですが、今はどうでしょうねえ……。
ちなみに本当は絵師はエナミカツミさんとヤスダスズヒトさんの最強タッグなんですが、上はブログシステム上の都合でエナミカツミさんのみになってます。

お留守バンシー 4

タイトル:お留守バンシー 4(小説:電撃文庫)
作者  :おがわまさたけ:小河正岳
絵師  :とべすなほ:戸部淑
デザイン:?
編集  :?

bk1で出荷開始だー思って登録していたら、なぜか作品によって24時間出荷になってないものがありました。
登録した段階ではこれはアウトだったんですが、今はどうでしょうねえ……。

07/02/06 - の記事

本日の名台詞

「さん、はい! みんなみんな生きているんだ、スライスチーズっ♪」


タイトル:オイレンシュピーゲル 1(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?
キャラ :夕霧 (214 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

冲方丁の新シリーズ。
ストーリーはスプライト・シュピーゲルと密接に繋がっているのでそちらも忘れずに。
マルドゥック・シリーズを読んでた人は絶対こっちも読みましょう。ほんの少しとっつきやすくしてはあるようですが、=や――を多用して文章を組み立てていく文体や、ネジの外れまくった特徴のある登場人物たち、個性的な攻撃方法、そして対照的に非常に重い過去など。
逆にこっちを読んでいいな、と思ったらマルドゥックを読んでみるのもアリかもしれませんね。

オイレンシュピーゲル 1

タイトル:オイレンシュピーゲル 1(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?

「マルドゥック・スクランブル」「マルドッゥク・ヴェロシティ」が楽しめたなら、ぜひこっちも読むべき。
その際は富士見ファンタジア文庫のスプライト・シュピーゲルも一緒に。
ある程度は出すレーベルのことを意識して書かれてはいるものの、まちがいなく同質の空気を感じます。

抗いし者たちの系譜 再始の女王

タイトル:抗いし者たちの系譜 再始の女王(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :みうらりょう:三浦良
絵師  :KIRIN
デザイン:?
編集  :?

富士見ファンタジア文庫としてはかなりの異色作、完結です。
デビュー作がこれなので、今後にいろいろ期待したい新人さんですええ。

いきなりシリーズ序盤で、魔王が敗北するシーンからはじまり、それだけでもけっこう驚きではあったんですが、では魔王が人間に逆襲する話かなーと単純に思っていたら……ここからが作品の肝でした! けっこう大きいネタバレなのであえて言いませんが、まず間違いなく予想外です。「やられた!」という感覚

07/02/05 - の記事

本日の名台詞

「名乗っておかねばなるまい。姓は僕、名も僕、字はそうだな、野人とでもしておくか」
「僕僕?」
「ボクにとって名前など何の意味もない。目の前にいるキミがボクのことを認識するのに何か特別な名前が必要か?」


タイトル:僕僕先生(小説:新潮社)
作者  :にきひでゆき:仁木英之
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :僕僕 (22 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

えーと詳細は表紙画像クリックで。
なんか最近このパターンばっかりですが、決してアイドルマスターにうつつを抜かしてでも攻略サイトとか見ずに遊んで、あげくにお別れコンサートを失敗して悲嘆くれて、そんなスキル不足なのも忘れて2ndプレイで早くもユニット組んでしまって浮かれてるわけじゃないですよ?(目があさっての方向
おっと思わず脱線しました。

それでは台詞解説。
年齢不詳のでも外見は美少女仙人が自らの名を問われた時のこと

僕僕先生

タイトル:僕僕先生(小説:新潮社)
作者  :にきひでゆき:仁木英之
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。
以前おすすめされた時に、割と早い段階でネット書店に注文してあったんですが、売れ行き好調らしく品切れになっていてやっと先日手にすることができました。ちなみに私の手元にあるのは四刷。
(年は経ているはずだけど)外見は美少女仙人と、親が裕福なのであくせく働く必要を感じないいわゆるニート青年の二人によるロードノベルです。
さすがに文章は洗練されてます。舞台が中国でしかも扱ってるのは仙人・道士の世界なためもあってか二人は基本的に流浪するのみで、何かを与えたり失ったりということがあまりない。こののんびり感覚が持ち味ですね。
ちょっと強引ですがあえて言うなら中華版キノの旅というのがもっともわかりやすいかと。

07/02/04 - の記事

ファミ通文庫の公式サイト完全リニューアル、各種短編などがどっさりです。

●ファミ通文庫公式サイト FB Online
実はリニューアル自体は1/29に既にされていたのですが、なかなかじっくり見に行けずとうとう報告が今ごろになってしまいました(汗
リニューアル第一弾のためかもしれませんが、やたらと豪華です。ざっと掲載されている短編を並べてみましょう。
なお2/9以降一部の作品の後編部分が追加されたり、適宜連載が追加されていったりする模様。

・狂乱家族日記 番外編

07/02/03 - の記事

本日の名台詞

「ねえ……痛いって、どんな感じだったっけ?」
「別にたいしたモンじゃないさ。
煙草の煙が、目に入った感じだろ。……ちょっと涙が出て、それでおしまいだ」


タイトル:オイレンシュピーゲル 1(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?
キャラ :夕霧&涼月 (292 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

なかなかきちんと紹介する時間がとれない……(汗
「オイレン・シュピーゲル」「スプライト・シュピーゲル」はまぎれもない冲方丁テイストがぎっしり詰まった燃えるSFです!
買いましょう読みましょう。

それでは台詞解説。
戦う少女達は、力ある機械の体を手に入れるのと引き換えに痛覚を失ってしまっています。よって痛みは感じないのですが……。弱気になった時にぽつりともらした一言。

月の娘 2

タイトル:月の娘 2(小説:HJ文庫)
作者  :わたなべまさき:渡辺まさき
絵師  :山田秀樹
デザイン:?
編集  :?

魔女も魔法も出てくるのに全体としては和風なファンタジーという、たぶん読んでみないと雰囲気の想像がつかないであろう作品です。
一応アクションシーンもあるのですが、基本的に派手さはなく、登場人物もわかりやすい派手さとは無縁です。そのかわり丹念に土地の風俗や食事シーンなどを積み上げて、日常感覚の溢れる物語になっています。田舎はいいものです。
じんわりしっとりと染みてくるタイプのお話なので、できればのんびり読まれるのをおすすめします。ちなみにこの巻で完結。

くじびき勇者様3番札 誰が聖女よ!?

タイトル:くじびき勇者様3番札 誰が聖女よ!?(小説:HJ文庫)
作者  :しみずふみか:清水文化
絵師  :牛木義隆
デザイン:?
編集  :?

くじびきのご神託で重要な物事が決定されてしまうソルティス教が勢力を持った世界で、運悪く?くじびきによって選ばれてしまった勇者とその従者が、がんばるというファンタジー。
とはいえ実際には肩書き上は従者のポジションである、宮廷料理人にして重度の研究依存症(笑)の少女・メイベルが主役です。
この作者の書く作品の共通事項として、設定が恐ろしく細部まで作り込まれているので、物語を楽しむのに世界観構築を重視する人におすすめ。

銀星みつあみ航海記 LOG.1

タイトル:銀星みつあみ航海記 LOG.1(小説:スニーカー文庫)
作者  :たかみかずゆき:鷹見一幸
絵師  :緒方剛志
デザイン:?
編集  :?

いつも通りの鷹見節全開。
今回はひょんなことから超危険な物質を遠くまで運ぶ羽目になった宇宙の運び屋が主役なSF。
それをダシにしつつ、例によって自分の職務を着実に果たす愛すべき公務員と、逆にマニュアル通りにしか対応のできない駄目公務員の姿を描写してます。
予定調和もいつも通りなので、安心して?読めます。

07/02/02 - の記事

本日の名台詞

「頼り切るのは、わたしの性分ではない」


タイトル:エモーショナル・ハウル―鋼殻のレギオス5(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あまぎしゅうすけ:雨木シュウスケ
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ニーナ (180 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品詳細は表紙画像クリックで。
あ、ちなみにこちらに公式サイト上でのレギオスシリーズ&主要キャラ紹介と、キャンペーンの案内が載ってます。登場する女性キャラのみを大賞にした潔い(笑)人気投票みたいですよ?

無味乾燥な台詞ですが……天剣授受者であるレイフォンという圧倒的な戦力をチーム内に持っているとそのことでつい安心してあぐらをかいてしまいそうなところ、流石は自他に厳しい隊長ニーナさん

07/02/01 - の記事

2006年下半期ラノベサイト杯結果発表。そして自分は仮想投票……(泣)

●2006年下半期ライトノベルサイト杯結果発表
まずは運営人である平和さん、及びそのサポーターの方々お疲れ様でした。
結果はリンク先をご覧ください。しかしまあ1位の強いこと強いこと! 

え、お前が投票した形跡がないのはなんでかって?
いい質問です。
えー、実は31日の夜に投票するつもりでちゃんと投票するものも決めてあったんですが、激しい頭痛に襲われていてとりあえず仮眠して、回復してから投票を……と思ったのが運の尽き。はっと気がついたときには1時になってました(涙)。
というわけで以下にせめてもの気持ちで仮想投票しておきます。とほほ。

本日の名台詞

「あの方を助けます!」
「あんなやつ――」
「負傷者に『あんなやつ』は存在しません!」


タイトル:スプライトシュピーゲル 1(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :鳳(あげは)&冬真 (25 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

はじめにおととわり。
オリジナルの台詞では、あんなやつの表記は傍点での表現でしたが、実現不可のため『』で代用させてもらいました。
ちと時間の都合で詳しく紹介している時間がとれませんので、マルドゥックシリーズが気に入った方ならば必ずや楽しめるはず、とだけ。

それでは台詞解説。
台詞の肝としては、直前に嫌な出来事があって、「あんなやつは死んでも構わない」みたいなことを暗に匂わせていることに対し、真っ向から否定してみせたもの。

スプライトシュピーゲル 1

タイトル:スプライトシュピーゲル 1(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?

詳しい紹介は後日するとして、今はこれだけ。
「マルドゥック・スクランブル」「マルドッゥク・ヴェロシティ」が楽しめたなら、ぜひこっちも読むべき。
むろん、その際はスニーカー文庫のオイレン・シュピーゲルも一緒に。
ある程度は出すレーベルのことを意識して書かれてはいるものの、まちがいなく同質の空気を感じます。

07/01/31 - の記事

本日の名台詞

「――試獣召喚」
足元に見慣れた魔法陣が描かれていく。数学の点数に応じた強さを持つ僕の召喚獣が徐々に姿を現し始めた。

精悍な顔立ち。
しなやかな形態。
軽やかな動き。
喚び出すたびに感じる絶対的な強さが顕現する。

「吉井は構うな! 見るからに雑魚だ!」
「返せっ! 僕の格好良い描写を返せ!」


タイトル:バカとテストと召喚獣(小説:ファミ通文庫)
作者  :いのうえけんじ:井上堅ニ
絵師  :葉賀ユイ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :吉井明久&? (183 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ここんところ、ギャグな台詞に偏りがちでほんとうにすいません(汗
自分の目安として、シリアスな台詞がメインで、コメディ系統は箸休め程度に控えるという自主基準があるのです。
まずいなーと自覚はしてるんですが、シリアス系の作品でいいと思える台詞がネタバレばっかりでして……。
というわけでなんとかしたいとは思ってますと表明したところで、本日の台詞行ってみましょう。

ほおむステイ☆でい~もン!

タイトル:ほおむステイ☆でい~もン!(小説:ファミ通文庫)
作者  :たいづゆうた:鯛津裕太
絵師  :シコルスキー
デザイン:?
編集  :?

壺に封印された魔神・ペイモンが巻き起こす騒動を描いたバカコメディ。
ストーリーなどはあってなきがごとし。なんにも考えず笑って楽しむが吉。
ちなみにタイトルは、「デーモン」にかけた駄洒落ですね。わざわざ説明するのもアレですが。

第7回東方学園特別賞受賞作。
正直に言います。割と警戒してたんですが(理由はわかる人だけわかってください)が、予想外に普通に楽しく読めました。

私のKnightになってよネ!3

タイトル:私のKnightになってよネ!3(小説:ファミ通文庫)
作者  :さとうりょう:佐藤了
絵師  :いしだあきら:石田あきら
デザイン:?
編集  :?

あえて言いますが、このシリーズは1巻あってこそです。
いやもう……学園ラブコメ→ミステリ→伝奇→ファンタジーというコンボはありそうでなかなかないと思うですよ?
といってもこればっかりは実際に1巻を(予備知識無しだとなおよし)読んだ人でないとなかなか実感できないかもしれませんが。
ともかく完結です。
1巻に比べたらすごく大人しいものですが、冷静に考えると十ニ分に超展開でした。

神舟

タイトル:神舟(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :おおかわわたる:大河渡
絵師  :長澤真
デザイン:?
編集  :?

和風伝奇もの。これがデビュー作のようです。
和風伝奇ものは、暗黙の了解事項としてほとんどの場合文章そのものは不安なく読めますが、それはこの作品についても当てはまります。
ただ、なんというかこう……。
●ヒロインの行動に同調できるか?
●基本的にネガティブ展開
この辺の問題から、爽やかな読後感にはほど遠いです。ご注意を。

07/01/30 - の記事

本日の名台詞

「答えは君の中にはないんだと思うな」
「ない」
「だって二人の問題でしょ? 君が一人で目を回していても仕方がないことなんだよ。そもそも、君は自分が何を悩んでいるのかも良く分かっていないんじゃない?」
「そう、かも」
「それじゃあ空回りだよね。君には一緒に考える相手がいるんだから、二人で考えればいいんだよ。二人で一緒に問題を考えることは馴れ合いなんかじゃないよ。ペアプログラミングだと良いものができることもあるじゃないか。うん、一緒に考えればいいと思うよ。……僕は空回りばっかりだったけどね」


タイトル:声で魅せてよベイビー(小説:ファミ通文庫)
作者  :きもとまさひこ:木本雅彦
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?
キャラ :おっちゃん&広野 (98 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

詳細は表紙画像で! おすすめなのは確かです。
解説にまわす時間がなくなってしまいました(汗

ちょっとだけ補足すると、ペアプログラミングを例にしているのはおっちゃんも広野もハッカーだから。そして向き合うのは恋。

声で魅せてよベイビー

タイトル:声で魅せてよベイビー(小説:ファミ通文庫)
作者  :きもとまさひこ:木本雅彦
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?

第8回えんため大賞佳作受賞作。
ハッカーな高校生男子と、専門学校に通う声優の卵な少女。ひょんなことから出会った二人の恋愛模様です。
主人公の少年・広野の一人称形式で、不器用で微妙にすれ違いながらも暖めていく恋心と向き合っていく様が実に青春しています。
これもおすすめ。……なにげに今年のファミ通文庫新人作品は(いや、「も」か?)大当たりです。

バカとテストと召喚獣

タイトル:バカとテストと召喚獣(小説:ファミ通文庫)
作者  :いのうえけんじ:井上堅ニ
絵師  :葉賀ユイ
デザイン:?
編集  :?

第8回えんため大賞編集部特別賞受賞作。
バカすぎです! だがそれがいい。
コメディを求める方には文句なしにおすすめ。ただしりシリアスが入ってないとダメという人はおとなしくあきらめましょう。
最初から最後まで正しくおバカな内容です。
試験的に作られた、テストの点数によって机やら教室のグレードやらすべてが決まる学校でクラス振り分け試験によって最低ランクのFクラスになってしまった少年・明久。Aクラスとのあまりにも大きい扱いの差に耐えかね、組代表の雄二を焚きつけ、対クラス戦争をはじめます。その方法は……